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Life|おやつ好きが出会った5つの焼き菓子

フリーの編集者になって8カ月経ちまして、基本的には自宅での作業が続いています(コロナ自粛とか関係なく)。朝昼晩を家で食べ、リビングで仕事をする日々。妻には居心地悪いだろうに。。。事務所は、やっぱり必要かもしれませんね。

そんななかでの楽しみが3時のおやつです。

コーヒーを淹れて、ちょこちょこいろんなところで買ってきた焼き菓子をつまむほんの15分ほどの時間が、良い時間で、やっぱり甘味は和ませるよなぁと思います。

生菓子も好きなんですが、買って帰っても翌日には食べなければいけなくて、夫婦二人の我が家では、多くて3、4個しか買えません。もっと買いたくても量が決まっちゃうんですよね。その点、焼き菓子は日持ちがするし、「今日はアレ食べたいなぁと」楽しみにとっておける、幸せの時間差体験が好きなんです。

ということで、コロナ禍の8カ月の間に買って気に入った焼き菓子を紹介しますね。

リビエール|ラングドシャ

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猫缶で有名な、兵庫県尼崎市のパティスリー「リビエール」さんのラングドシャ、ほんとうにおいしい。しかも、この美しいビジュアル。薄いラングドシャが、仲良くひしめき合うように整列しています。

リビエールのラングドシャの魅力は、薄くてサクッと空気のように消えていく食感にあります。口にいれて咀嚼したとたん、オシャレに消えていってくれる。未練がましくちらっと振り返ることなんてしません!モテるイケメン主人公のような去り際。胸アツです。

リビエールの西 剛紀シェフが、先代のレシピを元に現代的にアレンジしたレシピだそうで、以前よりもバニラを良質なものに変えたそうです。

現在入手困難(婦人画報のサイトでも欠品中)で、僕は運よく手に入れられたのですが、またチャンスがあれば手に入れて、2週間くらいかけて食べたいです。

アディクト・オ・シュクル|フィナンシェ

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都立大学の「アディクト・オ・シュクル」は、近所にあることもあって、よく利用させてはもらうのですが、そういったものを差し置いても、ここの「フィナンシェ」は、今まで食べたフィナンシェのなかでいちばんおいしいと思います。

外はけっこうしっかりと焼き込んで、ザックっとした食感。中はその反面しっとりとしているのですが、その外面と内面の中間あたりに、ジュウっと染み込んだ食感の部分があって、その3つのグラデーションが最高においしい。店名の「甘いもの中毒」の名の通り、ギリギリの甘味できてくれるのも「いい!」って叫びたくなります。

ザックり系、しっとり系、いろいろフィナンシェがあると思うのですが、その両方を兼ね備えたもう最終系なんじゃないかと思ったりします。

ショーケースの上に、まるでトリュフのようにガラスケースの入った焼き立てフィナンシェは、美しすぎて目がくらみます。

アンフィニ|エラブル ド オランジュ

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2020年にオープンしたばかりのパティスリー「アンフィニ」は、パリの三つ星レストラン「ギイ・サヴォア」でデザートを学んだというレストランパティシエ、金井史章さんのお店です。

生菓子やシュークリームもおいしいのですが、僕は断然焼き菓子です。とくに大好きなのが「エラブル ド オランジュ」。エラブル(楓、メープルシロップ)とオランジェ(オレンジ)のクッキーです。

僕の焼き菓子の好みは、しっとりではなく、ざっくりと焼き切って水分が抜けていること。咀嚼しながら、粉と糖類の甘味を結構強く感じることです。

そういう好みのドンピシャで、柑橘の香りもすごくいい。アンフィニには、アマゾンカカオのクッキーがあって、これもほのかに塩味があって、これが甘味を閉めて、カカオの香りにシャープな印象を与えるんです。

僕はこの2点を必ず買います。あと、フィナンシェもおいしいです。

ease|ショコラ・グレープフルーツ

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こちらも2020年オープンの新店です。easeはとにかく、食材の組み合わせが本当におもしろくて、未体験の味が心地いい。生菓子だとショートケーキにワサビとか、大葉も使ったりとかなり大胆に攻めてきます。

焼き菓子も、とても作り込まれていて、ショコラとグレープフルーツという王道の組み合わせですが、数種類の砂糖を使って甘味に複雑性を持たせているのがいい。砂糖だけだと、どうしても後味のキレが悪くて、ダラっとしてしまうのを、グレープフルーツの酸味も含めて、うまくデザインされています。

数種類の砂糖、確か和三盆とかだったと思うのですが、記録と記憶をなくしてしまい、すみません。また買ったときに確認します。

ビアンベイク|カヌレ

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金沢市の出来たて焼き菓子の専門店「ビアンベイク」さんのカヌレ。じつは、金沢に行ったときに焼き立てを買ってすぐに食べてしまったので、時間を置いたときにどうなるか、まだ未確認だったのですが、おそろしくおしくてびっくりしたので、選ばせてもらいました。

カヌレって僕にとっては、小さいにしては皮が厚すぎて重いんですね。たまに、皮と皮がくっつくくらいのカヌレがあるんですが(とくに山のてっぺんのほう)、それだとどうも歯にまとわりついて気になっちゃう。皮を食べてる感じもしちゃうんです。

皮はもっとシャープでいい

その点、ビアンベイクさんのカヌレは、皮の主張が抑えられていて、しっかり中身を食べている感じがするんです。出来たてなので、ちょっと荒々しい、まだ落ち着いていない感じもいい。

ほかにもビアンベイクさんには「ショコラキュイ」(焼きチョコ)などもあって、リアルにコロナ禍でちびちび食べてたとこともあるのでどっちにするか迷ったのですが、食べた時の衝撃度からカヌレを選ばせてもらいました。

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おやつ好きの焼き菓子5選いかがでしたでしょうか? まだまだ8カ月くらいなの焼き菓子ラヴァ―なので、2021年はもっといろいろと焼き菓子を食べてみたい。このnoteを見て、「おお、コイツ好みが合うじゃん」みたいな方がいらしたら、おすすめの焼き菓子を教えてくださいね!

もちろん「江六前、まだまだじゃな」(じゃ?)というように、まずは食べてみて損はないぞ、というみなさまのおすすめもコメントでお待ちしております!

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明日は「Art」。明恵上人と湛慶、「仔犬」。

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江六前一郎|Ichiro Erokumae|Food HEROes代表
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