Work|シェフレピを、いちユーザーとして体験してみました
顧問編集者、インハウスエディターとして参加しているスタディ型ミールキット宅配サービス「シェフレピ」では、サービス全般の編集・ライティング業務のほか、動画撮影に立ち合ったり、企画会議をしたりしています。
そのためシェフレピでどんな料理が作れるかはよ~く知っています。
取材現場とか、実際にシェフが料理を作っている現場にいると思うんです。
俺も、シェフレピして~~!
って。
ということで、僕はサービスを作っている側ではありますが、会員登録して、「TOYO Tokyo」のシェフ、大森雄哉さんの「和牛ホホ肉の赤ワイン煮込み」と、フリー料理人のh.b.さんの「米沢豚のトムセップ風」ポチっと注文してみましたので、その一部始終をレポートします!
※「和牛ホホ肉の赤ワイン煮込み」と「米沢豚のトムセップ風」は現在、商品入れ替えのため購入することはできません。
一度に2キット注文するとひとつの箱で送ってくれるので送料がお得です。
ちなみに、シェフレピのキットには、消費期限があります。シェフレピからの商品の発送日から4日以内に食べる必要があります。購入時に発送日を指定することができますので、作りたい日と食べたい日を逆算して注文すると良いと思います!
僕の場合は、「和牛ホホ肉の赤ワイン煮込み」が作るのに3日、「米沢豚のトムセップ風」が作るのに2日かかるので、到着してすぐに調理に取り掛かれるかかれる日の前日に発送日を指定しました。
購入すると確認メールが送られてきます。
そのメールには、レシピと作り方の動画のURLが貼られています。さらに、調理に必要な道具と、事前に用意が必要な食材リストもついてきます。
全部の食材がついてくるわけじゃないのかよ!
そうなんです。衛生管理上発送できないもの(乳製品や国産酒など)がありまして、そういったものは購入者側でそろえる必要があります。ここはちょっと注意が必要なので、作っている最中に「え、買ってないよ」ってならないようにしないよいけません。
そのほか、塩やコショウ、油といった基本調味料の一部に同梱されていないものもあります。
調理器具については、ある程度料理をしている環境のキッチンであれば揃っているもので進められますが、一部特殊なものもありますので、こちらも注意が必要です。
届くまでにレシピと動画で予習をしておく!
これがけっこう大事です。料理は、ほぼ段取りです。
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シェフレピからの発送が完了するとメールでお知らせが届きます。いよいよです。
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ヤマト運輸さんの冷蔵便でシェフレピが届きました! 僕の場合は、2キットが1梱包になっているので、結構重いです。
箱を開けてみると食材がきれいに梱包されています。和牛ホホ肉や豚バラは、保冷バックに入れられています。事前にメールでURLが送られてきたレシピもA5サイズに印刷されて同梱されています。
商品を、それぞれの料理で使うものに分けて冷蔵庫にしまいます。
我が家では今回、妻が「米沢豚のトムセップ風」、僕が「和牛ホホ肉の赤ワイン煮込み」を作ることにしました。
初日は、それぞれの仕込みです。
「米沢豚のトムセップ風」は、豚バラ肉を砂糖と塩を前面につけて、ローリエとクローブを脂身の部分においておきます。
「和牛ホホ肉の赤ワイン煮込み」は、和牛ホホ肉の下処理(掃除)です。けっこう筋が入っていて、普通に焼いただけでは硬くて食べられなさそうですが、煮込むとどうなるのか、楽しみです。
豚バラ肉と牛ホホ肉は、仲良く冷蔵庫でおやすみです。
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2日目は、「米沢豚のトムセップ風」を完成させます(妻が)。
2時間も煮ると、見るからにトロトロになっているのがわかります。タマリンドの香りが部屋を包む。恍惚。
煮あがり。最高~!
カットした豚肉を、漉してレモングラスやバイマックルなどのスパイスを加えた煮汁に再度投入して、仕上げ。セリもいい。
スライスしたオレンジとともに盛り付け。もうおいしいのが確定。
できた~~~!!
実際に食べてみると、味の厚みや奥行きが完全にお店の味でした。家庭ではあそこまでふんだんに食材を使えないし、うま味や塩味を攻められないで、「ここまでやるとおいしくなるんだ」というのは、発見でした。
そしてなにより、うまい!!
レシピを作ったh.b.さんのレシピの再現性が高い高い!難易度1(最大3)で、調理自体に難しいポイントはないのですが、それでもレストランの味にするあたりは、構成力半端ないと思いました。
あまった煮汁はフォーを入れるのがおすすめということで、翌日の昼にすこし水で割って食べました。それでも煮汁が余ったので、アレンジメニューを考案。セリとの相性が良かったのと、スープがトムヤムクンぽかったので海鮮を入れたいなぁと感じたのもあって、「シュンギクを詰めたイカ焼き トムセップ風ソースで」を作りました。
材料
スルメイカ(わた抜き済み) 2杯
春菊 6本
トムセップの煮汁 100㎖
オリーブオイル 10ℊ
豚脂(トムセップの煮汁に浮いていた脂を取り除いたもの) 40ℊくらい
塩・コショウ 適量
作り方
1. 春菊の葉と茎を切り分ける。葉は3等分、茎は5㎜くらいの輪切りにする。
2. スルメイカのエンペラーとゲソを5㎜角程度に切る。胴体は、皮(血管)をはがして骨を抜き、内側を洗う。
3. トムセップ風の煮汁を鍋で温め沸騰させる。沸いたら火を弱めて春菊の葉とスルメイカのエンペラーとゲソを加えて軽くゆでる。茹で終わった煮汁は火にかけ続け、ソースになるように煮詰める。
4. 少量の豚脂をフライパンで溶かし、春菊の茎を炒める。
5. 茹でた春菊の葉とエンペラー、ゲソ、炒めた春菊の茎をオリーブオイルで和え、塩で味を調える。スルメイカの胴にパンパンに詰める。
6. 多めの豚脂をフライパンで溶かし、具を詰めたスルメイカを揚げ焼きするように火を入れる。
7. スルメイカを半分に切って皿にのせ、詰めた煮汁をまわしかけて、お好みでコショウをふる。
2日目は、「和牛ホホ肉の赤ワイン煮込み」の仕込みも同時進行でやっていきます~。
香味野菜をしっかりいためて赤ワインで煮込むという一連を、だいたい4時間ほどして、ひと晩寝かせます。
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3日目は、予定があったので、「和牛ホホ肉の赤ワイン煮込み」は冷蔵庫で眠らせたまま。1日あけて再スタートです。
3日目の写真があたため直し以降の少ないのは、仕上げるにしたがって時間の管理が大変で写真を撮る余裕がなかったんです(泣)。
ソースを漉して(我が家にシノアがないので絞り布巾で絞った)、アリゴ(チーズ入りのマッシュポテト)、ソースを煮詰めてからとろみをつけるブールマニエを加えて、ホホ肉を加えて、お皿に盛っての一連の作業が立て込んでるんですね。ブールマニエを事前に作っておくとかしておけばよかったのですが、かなりバタバタしてしまいました。
おかげで時計は21時を過ぎてしまっている。
家人の白い目……ゴメンナサイダンドリワルクテ
それでも無事に完成!
肉がやわらかいだけでなく、
ゼラチン状になった筋がアクセントになってうまい!
やわらかくなるまで煮込んだ牛ホホ肉は、最初触ったときの筋の部分がゼラチン状になってトロトロでおいしい。これなら、最初に取り除いた大きな脂の筋を残しておいてもよかったかもしれません。
酸味が利いているんですが、穀物酢によって丸みがあるので、食べやすい。ご飯に合わせてもいける味わいです。
あと、グリュイエールチーズを使ったアリゴも、コクとうま味が強くて、お店の味。チーズだけでなく、牛乳とバターもしっかり使っているからおいしいよね~。
ソースはしっかりパンで拭って完食。外食しずらいGWに、家庭で最高の晩餐になりました。
手前味噌、我田引水を承知で
シェフレピ、楽しいですぞ!!
なおなお、「和牛ホホ肉の赤ワイン煮込み」で余ったソースは、煮込みハンバーグのソースで再利用。こちらもおいしくいただきました。
シェフレピで余ったソースや煮汁、スパイスを使ったアレンジレシピを考えるのも楽しそうですね。
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自分自身が関わっているサービスであるシェフレピを利用してみて、自画自賛するのもさめざめなのですが、料理を「食べる」だけでなく、「作る」「学ぶ」までも楽しくエンタメにしてしまうので、とくに外出が制限されるような今のような時勢には、「外食に変わる食のエンタメ」として楽しめると思いました。
また、シェフの技術や考え方をしっかり感じれるのはやっぱりいいなと思いました。いつも「簡単レシピでなくて、手の込んだレシピをお願いします!」とお願いしているのが、良い感じで「作る・学ぶ・食べる」の一連の楽しみをつなげてくれます。簡単にできては物足りないんです。
もちろん、このサービスをエンタメとして楽しめる人と、そうでない人がいると思うので、個人の価値観になってきますが、たとえば僕だったら食の業界で仕事をして、シェフとも話す機会がある人にとっては、料理を学ぶことで料理人の人たちの苦労を知れたり、料理の難しさ、または料理のポイントを知ることができるのはすごくありがたいと思っています。
また、外食したときにも、自分が失敗したり難しかったポイントをもとに食べると、レストランのすごさを改めて実感できたりもしそうです。また、出来あがった料理が果たして成功なのか、という不安も芽生えてきますので、レシピを提供してくれたシェフの料理を実際に食べてみたいという思いも生まれます。
シェフレピは内食サービスではあるのですが、一方で”外食の入り口”としての役割もありそうです。
なにより、成功しても、課題を見つけても、何をしても
やっぱり、シェフってすごい!
って感じるのは、シェフレピのいいところかなぁと。ここ数日、高級料理・ガストロノミーの「エンタメ化」をnoteで書いてきてますが、シェフレピはひとつの可能性になるのではないかという思いも生まれました。
なお、5月のシェフレピは、オーストラリア産ラム肉を愛する食のプロチーム「ラムバサダー」とコラボした4品が発売されています。こちらも料理しがいのあるラインナップになっていますので、ぜひご利用ください!
(結局宣伝かよのお声。すみません、宣伝です笑)
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明日は「note」。気になったnoteを紹介していきます。