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【Steam版】Elinの感想・レビュー

かの有名な『Elona』の続編だが、筆者はその『Elona』をやったことがなく、当然前作との比較ができないので、これはあくまで個人開発のオープンワールドRPG作品としてのレビューです。

まず自分と同じ前作をやったことのない人にわかりやすく説明すると、『Kenshi』に『V Rising』の要素を入れてレトロ風にした作品です。
もっと具体的にいうと、このゲーム自体のグラフィックとシステムは2000年前後の和製SRPGを彷彿とさせてて、プレイヤーは『Kenshi』のように広い世界で自由に生きることができるけど、ストーリーがあるために、『V Rising』のようにメインクエストをクリアするまで一部の機能・アイテムとNPCは解禁されないという制限があります。

この作品は大変面白いけど、ゲーム内のヘルプにも書かれてるように、この作品は「レトロゲーム」だから、わざと一部の機能を説明してくれないようにしてます。
そのためにメインクエストというチュートリアルがあるけど、拠点でのクラフトやお金稼ぎの方法を教えてくれたら、いきなりダンジョンに行けと言われます。
メインクエストは全編も基本そんな感じだから、つまりメインクエストが終わるまでチュートリアルとも言えます。

しかし、肝心の装備調達・スキルの学び方・ステータスの成長は一切言及せず、すべてもプレイヤーに丸投げです。

この手探り感は別に嫌いわけじゃないけど、そもそも説明してくれなかったから、攻略サイトを見るまで一部の機能やクラフトのレシピの存在自体を知る由もなく、新参者にとって非常に不親切な一面もあります。


サバイバルとクラフトの部分は『V Rising』・『テラリア』・『コアキーパー』などの作品と大して変わってないから、経験者であればすぐ慣れるはずだけど、自由にNPCを拠点に招き、パーティーに参加させて一緒に戦える作品はそんなに多くないと思います。

条件付きとはいえ、このゲームの大半のNPCは味方として勧誘することができて、そのキャラの名前も外見も自由に変更できる、しかもNPC自体は定期的にランダム生成され、職業と年齢まで毎回違うので、ロールプレイの幅は非常に広いんです。


マップでの移動や戦闘は『不思議のダンジョン』のようなターン制で、やはりレトロゲームを思わせるためか、序盤のダンジョンでも普通にプレイヤーを一撃で倒せる理不尽な敵がいたり、地形はランダムで生成させるせいで、たまに特定のアイテムを持っていなければ進行不能になるダンジョンがあったりするから、万全な状態で挑んでも稀に事故るという難易度になっております。

ただ、ハードコアモードじゃなければ死んでもアイテムは落ちないし、慣れると大半のダンジョンはサクサク攻略できるから、あまりストレスを感じませんでした。


まとめて言うと、偏見だが『Kenshi』が好きな人なら多分こういうタイプのゲームをずっと待ってたと思います。
アーリーアクセスとはいえ、作者様はフィードバックとバグ報告を見てて、ほぼ毎日もゲームをアプデしてるから、今後のコンテンツ追加にも期待できます。

ただ、序盤は不親切で、特に前作をやったことのない人であれば、最初のキャラは高確率でダメになるため、まず1回攻略サイトを見るのがおすすめです。

一人で黙々とやると、気付いたら時間が経つほどの面白い作品なので、買って損はしないと思います。

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