自分を変える「習慣化基礎力」とは（ゲスト：古川武士氏）
フライヤーが主催するオンラインコミュニティflier book laboでは、さまざまな会員限定サービスを提供しています。その魅力をちょっとだけ体験していただける無料のランチタイムセッションが、2024年4月11日に開催されました。
ゲストスピーカーは、オンライン講座「flier book camp」で講師を務めてくださる古川武士さんです。古川武士さんが5月より担当する講座は、題して「継続力で複利成長をする！自分を変える「習慣化ベーシック講座」 」。
今回のセッションでは、株式会社フライヤーで「flier book camp」企画運営を担当する久保彩のファシリテーションで、プログラムの内容を先取りしてご紹介いただきました！
【スピーカー】
習慣化コンサルティング株式会社代表取締役 古川武士 氏
株式会社フライヤー 執行役員CCO 久保彩 氏
習慣化はなぜ大切なのか
久保彩氏（以下、久保）：
今日のイベントは「自分を変える習慣化基礎力」というテーマです。まずは習慣化の意義や、どうすれば習慣を変えられるのかというところを伺えればと思います。
古川武士氏（以下、古川）：
習慣化に興味がなかったとしても、自分をより良くしていきたい、成長させたい、より良い未来を生きていきたいという思いは皆さんあると思うんですよね。そのために何をすると良いのか考えていくと、結果的にやはり習慣に行き着かざるを得ないのかなと思います。
久保：例えば、朝早起きや歯磨きのような、小さな行動だけを習慣の効果と思いがちですが、古川さんとお話していると、心や思考、考え方や価値観など、そういったところを変えるにも至るということに、いつもハッとさせられます。
古川：まさになかなか行動を変えられないといったときに、思考が変わらないから行動が変わらないという側面もあるし、行動を変えていくことによって思考が変わるということもある。いずれにしても人間の脳って、いつも通りやってることを覚えて、自動的に繰り返すようになっているんですよ。良くも悪くも生活リズムって、自分で朝から全部決めてるっていうよりは、何となくの流れで反応して動いていて。気づいたらいつも20時の退社時間とか、23時になったらビールを開けてるとか、起きる時間や土日の過ごし方とか、いつも通りってあると思うんですよね。
ものの考え方も同じで、思考パターンが1回頭の中で覚えられると、意志力と意図を持たずに回るようになるんです。それが人間の習慣化脳の素晴らしいところでもあるんですけどね。
久保：なるほど。素晴らしい、“けども”、ですね。
古川：1回覚えてしまうと、新しいことをしようとしたときに、時間や余裕、自信がないってなってくると思うんですよね。
だから今までと同じ生活を送っていくのであれば習慣は変えなくていいんですよ。ただ、自分をより良くしていきたいと思ったら習慣をバージョンアップさせていくことが必要なんです。そのためには、やめないといけないことが必ずあって。
人は新しいことを始めたくなるんです。走れたらいいなとか、いろいろあるじゃないですか。でも、足し算は簡単なんですが、引き算が結構難しかったりするんです。
ただ自分にとって最適な習慣や日々の生活がどういうものなのかっていうのを、日単位で変えなければ、自分や人生が変わるってあり得ないんじゃないかなと思うんですよね。
だから、やはり習慣っていうテーマが重要なのかなって思っています。
「将来こうなりたくない」からスタートする
古川：習慣を変えていくことを考えた時、まず習慣以前に目標は「自分を変えること」になると思うんですが、将来どう過ごせばいいかっていう理想ではなくて、どうすると後悔するかっていうことを再定義した方がわかりやすいと思います。
ブロニー・ウェアさんの『死ぬ瞬間の5つの後悔』 の中にも出てくるんですが、自分はなんでもっとあんなことやっておかなかったんだ、もっとチャレンジしておけばよかった、とか、もっと高い目標を持てばよかった、とか、家族をもっと大切にしておけばよかった、とか、そういう風に出てくる後悔ってある程度わかっているわけですよね。先立つ後悔って、後の人たちがもう既にやってることで。それを今自分が直面して、今から備えてやってくっていうことには、本質は同じだなと思ったんですね。
久保：心が痛いですね…。
古川：そうですよね。もし自分が将来後悔することがありそうだと思ったら今からしっかりと見据えて、今何をするのか考えて最終的には日々の習慣やスケジュールを変えていく。例えば本を出版したいということだったら、自分で毎日ブログを書くとか、そういうことをコツコツとやっていくと、未来って変わると思うんです。健康に関しても、子どもや家族との過ごし方も含めて、大きなことを急にやるというよりは、ちょっとしたことを日々の生活の中に入れていくことなんじゃないかなと思うんですよね。
久保：こうしていないと後悔する、ということを洗い出してみて、それをすごくリアルに描くってことですね。
仲間と一緒だから習慣が変わる
久保：今回4ヶ月古川さんに講座をお願いする わけなんですが、ポイントは二つあると思っていて。一つは今の悪習慣を手放すということ。やはり皆さん、やりたい習慣はあるけど、おそらくそれが組み込める日常になってないので、まず何か手放すことが必要な気がしています。もう一つは、全員がこの習慣術をやればOKっていうのはないということなので、自分流の習慣化の取説みたいなものを体得できることだと思っています。
古川：DAY1では習慣化のメソッド、断片的なものじゃなくて全体を紹介したいと思います。やっぱり習慣って全てのOSになる力なんじゃないかなと思うんですね。例えば目標達成ということを一つとってみても、結局継続して習慣にしていかないとうまくいかないとか、体や心の健康も、生活リズムや環境も習慣だし、自信や自分の中のセルフイメージみたいなものも習慣ですよね。
そして、この講座は行動の習慣にフォーカスをします。自分でちゃんとログを取って振り返りをし、仲間と共有するとわかることがいっぱいあるんですね。
まずは余白やスペースをもたらすためにも、悪い習慣ややめたい習慣をやめていくためにどうすればいいかっていうのを追求して、その余白が生まれたところに良い習慣を入れていくっていうのは無理がないと思います。最後はやっぱりその人のニーズとか、どんなふうに生きたいかっていうことから、作られた自分の生活リズムや取説があると思うんで、それを掴んでいただけるような講座にしていきたいと思っています。
久保：初対面の方同士にはなりますけども、お互いに何かやめたいとか、これをやっていきたい、とか、こうなりたい、っていうことと、今の自分とに少しのギャップがあったりするので、共有するのもすごくハードルが低いし楽しいですよね。
古川：みんなはちゃんとできているのに自分だけできてないって思ってしまうのが続かないパターンのほとんどなのですが、一緒にやってみるとどんな人でも、やっぱりできない日とかってあるんですよね。やってしまったとか飲み過ぎてしまったとか、あの人でもあるんだっていうことに、コミュニティの中で気付けると、そういう自分がいてもちょっと許してあげてもいいんだなっていう勇気づけになって、結局立ち上がってやろうっていうふうになりましたっていう人もすごく多いんですね。だから仲間と一緒に育てるってのは重要だと思うんです。
久保：ありがとうございます。この4ヶ月で自分をリフレッシュして、新しい1年にしたいと思っている方、あるいは1年後にこうなりたくないって思っているときに自分の体とこの心にどうやったら習慣が身につくのか考えている方、1回学べば新しい習慣を身につけるのも楽になると思いますから、ここでぜひ手に入れていただければと思います！
▼セミナー全編はこちらから💁♂️
古川武士（ふるかわ たけし）
習慣化コンサルティング株式会社代表取締役
関西大学卒業後、日立製作所などを経て2006年に独立。
５万人のビジネスパーソンの育成と1000人以上の個人コンサルティングの現場から、日本で唯一の習慣化をテーマにしたコンサルティング会社を設立。
オリジナルの習慣化理論・技術をもとに、個人向けの習慣化講座、企業向けの行動変容・習慣化研修を行っている。
主な著書に、『30日で人生を変える「続ける」習慣』『新しい自分に生まれ変わる「やめる」習慣』、『書く瞑想』などがあり、2４冊100万部を超え、中国・韓国・台湾・ベトナム・タイ・インドネシアでも広く翻訳されている。
NHK「あさイチ」TBS「情報７daysニュースキャスター」を始め、TV・ラジオ・新聞など250以上のメディアにも出演。
久保彩（くぼ あや）
株式会社フライヤー 執行役員CCO（Cief Customer Officer）
カスタマーエンゲージメントDiv ゼネラルマネジャー
大学卒業後、大手メーカーにてシステム開発の企画・開発・PJマネジメントに携わる。その後、総合系コンサルティング・ファームで大手企業の新規事業/新規サービスの企画・立上・展開を担いながらMBAを取得。2020年よりフライヤーの新規事業担当 執行役員に就任。読書の新しい価値を追求するコミュニティflier book labo、本から深く学ぶflier book camp企画運営責任者。
2023年1月よりカスタマーサクセス責任者兼務。
2024年3月よりCCO就任。