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聞香【7】香十徳(4)

■多而不厭 多くても厭きない

鎌倉時代末期から南北朝時代の武将 佐々木道誉は「婆娑羅大名」と呼ばれ、派手な格好や大胆な行動でよく知られていました。太平記によれば、桜の花の宴で、ひとかかえもある香木を一度に焚いたという逸話があり、あたり一面に芳香が漂い、まるで極楽浄土のようであったとのことです。

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