看護師にしかできないこと
『〇〇さん、最期に家族に会えてよかったよね』
『△△さん、最期大好きなお酒が飲めてよかったよね』
1年前まで、大学病院の集中治療室で働いていた私。
業務に追われながらも、患者さんが回復していく姿を見て安心したり、亡くなった方のエンゼルケアをして色々な思いが溢れたり。
生きたいのに生きられない。
そんな方が沢山いるなかで、自殺願望がある人間がいるジレンマにどうしようもなくなったり。
コロナの影響で精神的に疲れてしまい、一度は病院を離れてしまいましたが、その頃の同期と再会した時に、また集中治療室に戻りたいと思った一言がありました。
『最期に〜できてよかったよね』
看護師だからできる、亡くなる間際の看護。
どんなに医療機器が発達しても、人を生き返らせることはできないし、不死身の体にすることは出来ない。
でも、人としての威厳を保ち、その人の願いを叶えてあげることはできる。
限度はあるかもしれないけど、
看護師として、医療者として、
その人の人生が終わる時、
何ができるのか。
綺麗事に聞こえるかもしれないけれど、
私が集中治療室に戻る時、
この気持ちを忘れないためにも
ここに記録します。
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