腰痛の原因がMRIでは特定できない訳
腰痛マニアになっていますか?
チームドクターも診断できないケース
今回の腰痛のケースは、その選手が所属しているプロチームのチームドクターや医療スタッフが診断できなかったものです。レントゲンやMRIなどの最新の医療機器を擁しても腰痛の原因が判別できなかったそうです。
彼はその腰の痛みのため 、 シーズンの最後一か月間はリハビリのために試合に出れないで終わりました。
チームドクターが正確な診断を下していない(診断できない)ために、リハビリも正確に行われなかったと推測できます。一ヵ月後にもその選手に改善は見られませんでした。
MRIが特定するのは構造的な損傷のみ
そのチームドクターはおそらくMRIを用いて構造的な損傷を発見しようとしていたと考えられます。腰痛の場合は椎間板ヘルニアや腰椎の骨折から起こる腰椎分離などでしょうか。
しかし、MRIでは(構造上の)問題は見当たりませんでした。
そうなると、動き過ぎている関節が痛みを起こしている可能性があります。この腰痛のケースでは腰椎が動き過ぎているかもしれません。
動くべきだけど動いていない関節がある
彼の場合はバッティング時に痛みが走るそうなので、腰椎回旋症候群とでも診断しますか。
腰椎が回旋し過ぎているということは、他の関節が十分に回旋していない可能性があります。腰椎のすぐ上の胸椎や腰椎のすぐ下の股関節が回旋していない関節の容疑者です。
股関節の内旋を強調したモビリティでも症状はあまり改善しませんでした。何故でしょう?答えは胸椎がうまく回旋していないからでした。
胸椎の回旋を促すモビリティをすること3日間で彼の症状は緩和されました。
MRIに頼る前にすること
構造的な損傷が必ずしも痛みにつながるとは限らないようです(「椎間板ヘルニア持ちですが、何か?」「肩の関節唇損傷についてもう一度」を参照)。
と言うことで、レントゲンやMRIに頼る前に、動いていない関節を動かしてみたら症状が改善しちゃったよ、と言う結果が出そうですな。
腰椎を大切に。
ついで読んどくブログ -腰椎シリーズー
腰椎屈曲の痛み 原因その2
神経でも筋膜でも椎間板ヘルニアでもない腰椎の痛み
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