■6月20日 安心できる居場所
今日は午前中にnote記事を書き散らかしたあと、午後はずっと本を読んで過ごしていました。急ぎの原稿締切がないので、今日くらいはぼんやりしても良かろうと、自分に甘い一日にすると決めたのです。
読んでいたのはコチラです。
■日々書肆室『存在している 書肆室編』
【HIBIUTA AND COMPANY】の村田菜穂さん、【子どもひびうた文庫】の柏木萌さんが、それぞれその「居場所」へたどり着くまでの物語が綴られています。
人はそれぞれ、今いる場所へ行き着くまでの道程があり、物語がある。
そんな、自分を省みれば簡単に思い至ることなのに、存外見つけられない、あるいは、見ないフリをすることを改めて実感できる本です。
同時に、自分の「居場所」について、自ずから思いを馳せる時間ともなります。
来し方に澱んでいる困難さだけでなく、そこにあったはずのやさしさやあたたかみをも思い出して、ちょっとだけせつなくなったりもして。端々にある記憶の欠片がふいっと浮かび上がる読書時間でした。
「安心できる居場所」
私もですが、ずっとこれを求めてさまよっていた気がします。10代の頃、自宅は生き延びるために、学校にいるときよりも息を詰めて、ぎりりと全力で引き締めた心持で過ごさねばならない場所でした。
一方、学校では…優等生でいることを自分に強いていました。だから、ほっと息を付けるのは、お布団で眠るときだけ。それがあっただけでもありがたいことではありますが…それでも、あんなギリギリの精神状態でよく保っていたものだと、改めて感嘆します。
そんな状態で、社会人になっていますから、あれこれと「安心できる居場所」を求めて、徘徊する羽目に陥り。そんな心持ちでいるから、ナイフみたいに尖っては触るモノ皆傷つけてましたし、返す刃で自分をも傷つけていました。
人に歴史ありとは言いますが…まぁあり過ぎですし(笑) それは、人から見れば「黒歴史」とも称されるものでしょう。
うん。でも。
私はそれを己の「黒歴史」とは思いません。
いろいろやらかしてますし、思い出すだけで、赤面を通り越して、顔面爆破を起こしそうな思い出もたくさんあります(笑)
それでも。
それらがあるから「今の自分がある」と思ってるんです。あの頃の自分は、それで精一杯でしたし、あれしかできなかったですし。何か学んだか?と言われれば、てへぺろするしかありませんが(笑)それでも、胸を張っていられる「今」があるのだし、その「今」はそんな諸々の歴史の上に在るものなのだから。
人から見れば「黒歴史」と言われるものも、今の私をつくり上げるパーツの一つなんだから、せめて、その所有者である私自身は目いっぱい肯定したいと思うのです。
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今日もここまで読んでいただき
ありがとうございます。
今日がいい日でありますように。
んじゃ、また。
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