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■6月30日 今日なに読んで生きていく?

今日はイベントに参加するため、日帰りで東京へ行っておりました。

最近Twitterで、個人でセレクトをされている書店のアカウントをたくさんフォローしています。そこで紹介される本は、大きな書店ではなかなか出会えないものが多いのです。そして、そういう本からもたらされる愉悦は、読む時間にあるゆたかさの密度がよりみちみちしてくる気がして、どこかクセになってしまうのです。

今日もせっかく東京へ行くのだからと、少し早めに着いて、気になっている書店へ伺うことにしました。

行ったのは、水道橋駅近くにある【機械書房】さんです。こちらの書店さんもTwitterで知りました。(noteもされているのでそちらもご紹介)

小雨―傘を差すほどではないけれど、なしで歩くには粒が大きめの雨がぱらりぱらりと降るなか、iPhoneに道案内されながらビルに辿り着き、階段を上りました。

そのビルの3階の一室に【機械書房】さんはあります。ほんのり緊張しながら入ると、時間を含み込んだ古本の佇まいと、初々しさをどこかに残す新刊本の香りとが合わさった空間がたしかな存在感をかもしていました。

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人生最大の高さを誇る積読山が部屋で連峰となり聳えている身としては、欲しい!という気持ちだけで全力疾走するわけにはいきません。だからといって、本屋さんに行って本に出会うことを止められるはずもなく。そのため、最近はお迎えする本を選ぶとき、二つの指標を自分に与えています。

一つは、「今読んでいる本を差し置いても読みたいか」です。

私はがっつりどっぷり活字中毒ですから、だいたい手には本を持っています。信号待ちとかエスカレーター移動とか、小さな時間に読むためです。そして、その本を読み終えたら、次はアレを読む、みたいな順番も自分のなかには、大まかにあります。

そこで。

「今買おうとしているその本は、そこへ割り込ませたいほど読みたいものか」と、一度自分に問うことにしているのです。そうでもしないと、無間地獄的な様相を呈する…というか、既に呈しているというか(滝汗)ワタクシ、未だ「積読だって立派な読書」という境地には到達していませんので、とりあえずその問いを投げかけるという枷を自分に課しているのです。

そして、その関門を通過したら、二つめです。それは「その書店だからこそ出会えたものか」という問いです。

上にも書いたように、最近伺うのはセレクトに個性や主張のある書店であることが多いです。だからこそ、成立する問いではあります。でも、せっかくそういうお店に行くのだから「今ここだから出会えた本」をお迎えして、そのわくわく感も抱きしめて読みたいと思うのです。

そんなこんなでさまざま葛藤し、あれを手にとってはこれを置き、それを見てはうわぁとなり、を繰り返した挙句に、お迎えしたのはコチラです。

改めて。【機械書房】さんに今日伺ったから出会えた3冊です。うん。ちゃんとそう思える。なので、大丈夫。

出会うところから始まり、そういう気持ちも含めて「読書」だと思っています。せっかくなら、そのまわりに漂う時間も味わうほうがきっともっと楽しい。そんなことを思いながら、お店をあとにし、イベント会場へ向かったのでした。

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今日もここまで読んでくださり
ありがとうございます。
今日がいい日でありますように。
んじゃ、また。

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えりた
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