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【えりた書店】

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元書店員で、雑食系活字中毒者のえりたが「おもしろい!」「好きだ!」と思った本をジャンル問わずにご紹介。売れ筋の本も、ひっそり輝く本もステキポイントをずっしり掴んで書いていきます。…
一か月で10本の書評を放り込みます。記事単体では300円ですから、マガジンの方が絶対にお得。また、…
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2023年4月の記事一覧

【読書note10/新書】『映画を早送りで観る人たち』

小中学生のころ、夜8時以降になると 自室で勉強することを強制され テレビを見ることは許されませんでした。 もちろん、自室にテレビはなく。 なので、私は翌朝の教室で 「おはよう。昨日のアレ見た?」な会話に 入れた経験をほぼ持っていません。 おかげで、友だち少なかったです(笑) しかも、高校・大学時代も テレビを見ることは殆どしなかったので 未だに、テレビを見る文化が 私にはさほど強く根付いていませんし、 なんなら、私、 「映像から情報を取る」能力が 人一倍弱かったりするんで

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【読書note9/新書】『世間ってなんだ』

幼い頃から、読書を好みながら成長しました。が、活字中毒の沼に自ら飛び込んだのは大学に入ってからでした。そのため、中学、高校の頃は、然程の冊数を読んでいたわけではありません。 そんな私が高校の頃からずっと読み続けていたのが、鴻上尚史さんのエッセイです。『鴻上夕日堂』シリーズも単行本で読破しましたし、『ドン・キホーテ』シリーズも連載当初から読んでいました。 鴻上さんのエッセイは、いつも不思議なほど、その時々の私に必要なことばや考え方をくれるのです。それは今も昔も変わらず。私は

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【読書note8/人文】『哲学の門前』

本を選ぶとき、 なるべく誰かが勧めているものを 読むようにしています。 自分で選ぼうとすると それこそ手癖でふいふいと決めてしまい いつも同じジャンルや同じ作家さんのものを 読んでしまいがちです。 それはそれで楽しいのですが でも、せっかく本を読むなら いろんな分野、いろんな作家さんに触れたい。 そう思い、Twitterを眺めては 気になる本をチェックしています。 でも。それでも。 同じ方のおススメ本を こつこつ読み続けてしまうと それはそれで偏ります。 最近、遅ま

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【読書note7】『だいたい人間関係で悩まされる』

自分のなかでは当たり前だったのに、人から見たら「かわいそう」と言われることがあります。 高校のとき、あれこれ気持ちが追い詰められて、教室に居るのが苦痛になっていた時期がありました。 そんなときは、近くのマックへ逃げたり、誰もいない生徒会室で読書したり。あるいは、保健室の先生のところに行き、ずっとしゃべって過ごすこともありました。 たしか、あれは、保健の先生に、中学時代の主に家族のことを話していたときのことです。ひと通り話したあと、保健の先生は私にこう言いました。 「あ

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