信じてはまた引き戻されつつある現実
ヒプノセラピーを学び母のうつが治ると信じられるようになった。
これは、私にとって本当にすごく大きなこと。
看護師としての知識や、心理カウンセラー・うつ病アドバイザーとなり
人々のカウンセリングをしていく中で、うつ病の早期発見・早期治療の大切さを心底感じてきた。
そして、闘病生活が長くなるに連れて完治しずらくなるということも。
母の病気の発症は私が小学2年生の時。
そんな知識はもっていなく
母の心配をすることしかできなかった。
母になにかしてあげたくても、せいぜい家事を手伝ったり
励ますことしかできなかったのだ。
やがて、看護学校へ行き看護師になった後、
心のケアの重要性に気がつき
母の話を十分に聴いてあげることが大切だと
思った。
時々、片頭痛や胃痛で襲われる一瞬一瞬や
長くてもせいぜい1日でさえ本当に辛いのに
母はこれを何年も何十年も抱えているのだ。
それは、真っ暗なトンネルに一人取り残されているそんな恐怖心なんだと思う。
深海にしずむ、錨のようにずっしりと重たい心と体。
やまない頭痛で、母の眉間には太く濃いしわがくっきりと
刻まれている。
1日でも変わってあげたい。
うつになる前の母本来の笑顔に戻って欲しい。
何度そう思っただろうか。
私の手帳には1枚の写真がある。
私はまだ2~3歳の頃だろうか。
雪まつりで母に抱かれているツーショット写真。
そこには、母の幸福に満ちたかわいらしい笑顔がある。
世界はいつも自分から作っているという
潜在意識の仕組み。
母のトラウマがはずれ、潜在意識を癒しきった時
必ずうつはなくなる。
ただ、30年も患ってきたうつが完治するにはそれ相当の時間が
必要だ。
何より、本人自身が変わる決意。
治ると信じる気持ち。
つらい体調を抱えた中での対処。
私のようにたった1日の頭痛や胃痛なんかと違い
明けない夜のように止まない体調不良の中
どこまでそれができるのか。
大丈夫って言ってくれる周りにさえ
そんな簡単に言わないでよって
優しさを跳ね返す気持ちさえ出てくることもあった
やっぱりだめなんだと思うOKことも何度も繰り返した。
でも、せめて母の口から「生まれてきて良かった」って
聴きたい。
自分の潜在意識は家族に反映される。
だとしたら、「せめて私だけは母のうつが治ることを
強く信じてやまない気持ちを持ちたい」
そんな想いを抱え、先日意識の旅研究所のセラピスト養成講座をされている方からヒプノセッションを受けた。
最後までお読みいただいた方ありがとうございました。
続きは、次回書きますね。