裾上げがパーフェクトにできたから聞いてほしい
最近買ったサロペットの丈が長かったので、自分で裾上げをした。
裾上げといっても、ミシンを持っていないので、ちまちま手で縫った。身長153センチの私は、「低身長さん向け」みたいな商品を買わない限り、いつも丈が長い。股下のサイズを見て補正ができないときは買うこと自体を諦めることもあるし、今回のように最初から自分で直す気で買うこともある。
裁縫は得意ではない。好きでもない。さらにズボラなので、完成した裾はガタガタだし縫い目も均一じゃない。でも裾なんて立ってたら見えないしなんとでもなる、というのが私の持論だ。
今回買ったサロペットは安いから、そんなに長くは着られないかもしれないが、ゆるっとしたシルエットとリネン混のさらっとした素材が気に入っている。ふにゃふにゃした素材は裾上げが大変やりづらいが、なんとか一周させた。
話が逸れるが、昔好きな人(付き合ってはいないがたまに遊んだりする間柄)のシャツのボタンが取れかかっていて、つけ直してあげたことがあった。わざとらしく「それ、やってあげようか?」なんて申し出たのだった。針と糸はどこから出てきたのか全然覚えていないが、なんだか甘酸っぱい思い出である。
さて、今回の裾上げ。完成して着てみると、地面につくほど長いのは嫌だけど適度にゆるっとしたい、理想通りの丈になった。一仕事終えて、ほくほくした気持ちで一度洗濯をした。
乾いてからまた着てみると、裾上げ時にはぴったりだった丈が短くなっている。そう、縮んだのである。乾燥もかけていないし、脱水も短めにしたはずなのに…。30年以上生きていたら、素材を見るなどしてこれまでの経験からわかりそうなものだが、こういうところが私である。
ちなみに毎回手洗いという選択肢は私の中にはない。幸い、肩紐を調整することで、ある程度なんとかなった。また縮んだら裾上げを元に戻せばいい。いいんだ、パーフェクトは自分で作るんだ。裾上げはパーフェクトにできた。