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SHOGUN 将軍(ドラマ記録)



 少し前に、Disney+で配信されている『SHOGUN 将軍』を見ました。


ニュースなどで、第76回プライムタイム・エミー賞の作品賞や主演男優賞などにノミネートされたという報道を見て、興味を持っていました。ただ、配信されているサブスクに加入していなかったし、海外向けに制作されているんじゃないの?(内容とか)とジト目を向けていました。


結果、


めちゃめちゃ面白かったです!!!!!





 原作は、1975年のジェームズ・クラヴェルの小説『将軍』。


 物語の登場人物は徳川家康など、歴史上の人物を参考にしている。鑑賞しながら「あ〜この人はあの人ね!」となぞらえて見ることができた。

吉井虎永→徳川家康
戸田鞠子→細川ガラシャ
落葉の方→豊臣秀吉の側室・淀
石堂和成→石田三成

などなど


「関ヶ原の戦い」前のそれぞれの攻防が描かれているSHOGUNは、英国人航海士(按針)が日本にやってきた所から始まる。
言葉が通じない。日本のしきたりも分からない。死の恐怖や歯がゆさなどが感じられた。当時の侍は、急に現れた異国人に躊躇なく暴力を振るう。わたしは「うわ〜そんなにしなくても…」としかめっ面になったけれど、当時の感覚からしたらそういうものなのかもしれない。不審人物が現れたら心穏やかじゃいられないし、守らなきゃいけない人たちもいるもんね。



 映像はとても綺麗で、映画を見ている感覚である。壮大な物語が始まった、という気になる。物語は進むにつれてどんどん面白くなり、忠義とは、役目とは、言葉とは、運命とは、などなど。考えさせられてしまう。現代の感覚とはかけ離れたものがそこにはあり「そこまでする!?」とか「なるほど…」とか「分からなくもないけれど」と思ってしまった。ドラマなので真偽は分からないが、昔の日本はこういう面もあったかもしれないね。




あとは、見たい人が見る配信ものだからなのか、描写もリアルでグロいシーンが多かった。砲弾で体がぐちゃぐちゃになったり、切腹・介錯のシーンでは内臓が出るわ頭がごとりと落ちるわで、苦手な方はkeep outである。わたしは序盤の、異国人が釜茹でにさせられるシーンが一番おそろしかった。むしろ、序盤にこれがあったから耐性ができて、最後まで見届けられたのかもしれない。



 登場人物の中では、女性たちが特に好ましいと思った。
明智仁斎(明智光秀)の娘・鞠子は、自分の血筋に苦悩し、キリスト教に救いを求める。だんだんと宿命に向き合い、役目を果たそうとする。
凛としていて、高貴な方ってこういう雰囲気なのかもと思わされた。
自分の子を守りたい落葉の方は迫力があって、妖艶である。二階堂ふみさん素敵。
夫と息子が死んでしまった藤は2人に比べると少し儚げに見えるが、いやいや武家の女。どかっと構えている。表情も豊かなのは藤だ。


みんな苦しいものを背負っているが、それでも生きなくてはいけないという葛藤がある。見ていても辛すぎるだろ!と思う。かたや、くさくさして御飯をバクバク食べていたり、遊郭の女主人に交渉するシーンではふふふっとにやけて(?)いたり、日常もあるのが良かった。



「花は散るがゆえに、花なのでござりまする」


鞠子の言葉が心に残った。




P.S

 昨日11/27(水)に、来秋の朝ドラ『ばけばけ』の小泉八雲役が発表された。
お名前はトミー・バストウさん。
SHOGUNで、アルヴィト司祭を演じていた方だ。

https://www.instagram.com/reel/C6JShssuHO3/?igsh=MTc3OWNkY3ZzZXRwZQ==


「あーあの人だ!」と嬉しくなったし、見ていたドラマに出演していた方が、他のものでも見られるのは楽しみである。





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えりぱんなつこ
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