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昆虫食初体験! 温暖化を楽しく美味しく学べた絶滅体験デリバリー

昆虫、食べたことありますか? 私は先日までありませんでした。長野や山形に旅行に行くと、お土産屋さんに「イナゴの佃煮」を見かけたことはあったけど、「ちょっとちょっと見て、気持ちわる~」とか言って茶化していたのみでした。

SNSでたまたま発見した「絶滅体験デリバリー」という名のイベント告知。
なんでも、2030年に暮らすキツネザルのキャラクターが、10年後は温暖化で大変な世の中になっているので、2030年で食べてる料理を通じて、10年前の皆に温暖化を知って、未来のために何ができるか考えてほしいという企画。「絶滅」とは人間が絶滅するのではなく、生態系が崩れ人間以外が絶滅した時の食料危機をイメージしてのネーミングのようです。

温暖化をテーマにした料理って、どんな料理なんだろう。イメージ美味しくなさそうだし、ちょっと怖いよなあ……。でも、お料理の監修を見たら、新進気鋭の若手シェフ、森枝幹さんが考案し調理されるのだと書いてある。であれば、美味しいこと間違いなし。ということで、即ポチって参加することにしました。

イベントの前々日、冷凍でデリバリーボックスが届きました。美味しそうだけど、当日まで我慢我慢。それにしても、コオロギの炊き込みご飯?って。見かけ的には入ってないけど。

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イベント当日。指定されたZoomにチェックインすると、可愛い女性スタッフが料理の解凍方法を丁寧に教えてくれました。

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料理をセットアップし終わったことを確認すると、司会のWoWキツネザルさんが、2030年からタイムスリップして登場!

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なんでも、2030年はもう温暖化が進んで大変なことになっているらしく。夏は外に一歩も出られないし、1年中、蚊が飛んでたりして、もうとっても暮らしにくいみたい。
なんだか、本当に2030年からタイムスリップしてきたみたいに話がリアル。
まずは食べましょう! ということで、メニューの説明を一つ一つ、聞きながらみんなで食べ始めます。まずは、海の恵みスープ。

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海藻がたっぷり入っていて、自然な味わいが身体中に染み渡ります。
ただ、美味しいだけではなく、今食べている海藻は「温暖化対策のカリスマ」と言われてるんですよ~。とクイズ形式で説明してくれるわけです。

続いては、イノシシのデミグラスハンバーグ。

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ジビエ美味しい~。って喜んでる場合ではなく、2030年の地球では、温暖化で気温が上がりすぎて人が外に出られなくなり、その結果、野生動物たちが街に住み着くことになるそうです。困りましたよね、本当に。

お次は、ゴーヤと鮎のクリームコロッケ。

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苦みと旨味のコンビネーションがたまらず、勉強と思いつつワインが進んでしまい、調子に乗って飲んでたら、なぜ鮎が温暖化と関係あるのか聞き逃してしまったので、後で調べてみました。
鮎は冬に冷たい海で成長し、春に川に上り産卵します。温暖化によって水温が上昇したことでうまく成長できず、小ぶりの鮎が増えているらしいのです。また鮎で有名な高知県の四万十川で取れていた鮎が減少しどんどん北上していたりするらしく。産地が変わってしまうという現象が起きているようです。知らなかった。。。

イノシシの付け合わせとして添えられていた、「気候変動に強いマッシュポテト」と書かれたものの正体やいかに? ごぼうのような色と味わいだけど、うーん、わからない……。その答えは「キクイモ」でした。繁殖力が強く育てやすい上に、栄養価は抜群らしく、食後の血糖値上昇を抑えるイヌリンはゴボウの約2倍、カリウムはジャガイモの1.5倍を含み、カロリーはジャガイモの半分という。これはいいですね~。

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そして、一番インパクトのあったコオロギの炊き込みご飯と昆虫の佃煮。

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炊き込みご飯には姿かたちは見えないので、あれ? と思ったら、コオロギには旨味や栄養がたっぷりなので、出汁に使って炊き込んだご飯とのこと。ひえ~。そして佃煮は、徳島産コオロギと山形産イナゴでした。シャリシャリで、「美味しい!」と娘にほぼ全部食べられてしまいました。あ、全然抵抗感ないのね、びっくり。早速、自分のインスタに上げて友達に自慢してました。自慢になるのですね、昆虫食べたことが(笑)。

環境負荷が少なく、食料危機を救うと期待が高まる昆虫食。最近、無印で「コオロギせんべい」が売り出されていたし、ブームの予感ですね。

美味しく楽しく学べて満足したところで、まだまだ企画は続きます。
「温暖化を学ぼう!」コーナーです。
「温暖化って何が原因?」
「温暖化っていつから始まったの?」
「温暖化って結局何度上がってるの?」
全てまともに答えられなかった私が、この体験を通じて、全て答えらえるようになりました笑。2030年のWoWキツネザルさん、本当にありがとう。

コロナも温暖化の影響かもしれないこと。
だから、温暖化が進む限りは、これからまた同じような疫病が繰り返されるかもしれないこと。恥ずかしながら、初めて知りました。

体験終了後、2030年のキツネザルさんから参加者へLINEメッセージが。

本日はご参加いただき誠にありがとうございました!
コロナによって、良くも悪くも大きな変化がやってきました。
環境にとっていい面は中国の大気汚染がなくなったとか、ベネツィアの運河がきれいになったとか、二酸化炭素が7%減ったとか。
ですが、多くの国や企業では環境への予算が削られたり、環境保全活動を自粛したり、環境問題への悪い影響はこれから出てくるのかもしれません。
コロナの状況下でも、環境のことを考えるをやめてはいけません。未来のために何ができるかを考え、行動に移してもらえるきっかけを与えられたらと思います。

明日からできること。例えば、ごみの分別。
プラスチックごみも、面倒くさいと普通のごみに捨ててしまうこともありました。ごめんなさい。明日からはちゃんと分別します。
それと、キツネザルは、気候変動で絶滅の危機にさらされている動物でしたね。そんなことも思い出すきっかけを作ってくれたイベントでした。キツネザルさん、本当にありがとう。

コロナ渦は、考動変革のチャンス。自分一人がやったってたいして影響ない、関係ない、なんて思わずに。仕事も生活も、私達一人一人の行動変化で、この先の将来を少しでもいい方向に変えていきたいですよね。

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