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活動7週目(02/03-02/09)

悲しい出来事から始まった7週目…
でも割とすぐに気持ちを切り替えて、穏やかに過ごせたと思います。それではどうぞ!

2月3日(月)

今日は土曜日のNational Hero's Dayの振り替え休日。
朝からオンライン英会話を受け、生産的に動きました。
そんな日に、来てから1番の事件が起こりました。(長くなります。)

昼前に近くの湧水を見に行こうと思い立ち、外へ散歩。いつもと違う道を歩き、会ったことない人たちにたくさん挨拶しました。
途中で道に迷っていると女の子が話しかけてくれ、湧水まで案内してくれることに。
地図上では道があることになっているけど、どうみても畑の中を歩いたり、排水路の横を落ちないように歩いたり。私一人じゃ分からなかったな~と後ろから感謝しながら彼女に着いていきました。

すると道の途中、男性が「日本人だろ?」と話しかけてきました。お、ここには日本人だとわかる人がいたのか~、嬉しいな~とウキウキで挨拶しました。友好的に見えた彼は片言の英語で笑いながら「どうしてここに来た」「何をしている」「ここは俺の土地だ」と繰り返し言ってきました。
顔と声は笑っているんだけど、言い方がとても高圧的。
また「お前が誰か知る必要があるだろう」と言われ、自己紹介をしても、「お前の仕事は何だ」とまた聞かれる。「ただの興味で湧水を見たい」と言っても通じない。説明しても同じことを聞かれる。彼は私をよく思ってないんだな、と感じ、だんだん緊張し始めました。

途中、話しているうちに一瞬空気が柔らかくなり、握手を求められたので握手をすると、急にほっぺたを強く引っ叩かれました。理解ができませんでしたが、彼は笑ってました。そして「湧水まで一緒に行こう」と話すのです。
もう私は怖くなって、「あなたを怒らせてごめんなさい。今日は帰ります。また今度来る時は同僚と来ます。」と伝えました。気付いたら涙が頬を伝っていました。
彼は「怒ってないよ」と言ってきましたが、もう無理でした。怖すぎた。彼の大きい体も、強い力も、高圧的な言い方も。本当はこの人がどれだけ優しかろうが、叩くのが愛情表現だろうが、私はこちらに来てから1番の恐怖を感じた。もうそれが事実です。

帰り道もワンワン泣きました。28歳でも歩きながら泣くことがあるんだなと思いながら、今までのストレスとか色々な感情が爆発した感じがしました。
途中で、日本とルワンダの関係にヒビを入れたかな、日本人が勝手に村に来て勝手に泣いて帰ったことが噂で流れて同僚に怒られるかな、とか考えましたが、家に帰ってからどうでもよくなりました。まずは、恐怖を感じた私を慰めることにしました。

でもこれはルワンダだから起きたことではなく、日本でも起こりうることだと思います。知らん人が勝手に自分の土地に来た。どこから来た?お前は誰だ?と問い詰めたくなる気持ちは十分理解できます。なので、私も悪者。叩いた彼も私の中では悪者。
彼の中では私が悪者かもしれないし、訳が分からないまま泣いて去っていった日本人かもしれない…
あまり色々考えても、起こってしまったことはどうしようもないので、同じミスをしないように気を付けていこうと思います。

協力隊はみんなこういう謎に泣かされる経験をしているんでしょうか…大変…

2月4日(火)

今日はとても寒いです。10度くらいなんじゃないか、と思うくらい。ポロシャツ+長袖を着てもまだ寒い。雨季になるとこんなにも寒くなるんですね…
昨日のことからはすでに立ち直っていて、自分の成長を感じました。たくさん泣いてスッキリしたのもあるかもしれません。

事務所では午前中、CPが「作ってほしいものがある」と私に仕事を依頼してくれました。報告書に貼る用の地図でした。これは彼からの初めての依頼だったので、純粋にうれしかったです。
でも彼の英語が聞き取れない。なんとなーくやりたいことは分かったので、作って→見せて→修正して、の繰り返しで午前中いっぱい使い、どうにか依頼されたものができました。色味なども全て任せてもらったのですが、ルワンダ人の感覚が分からず、これで良いのか不安でしたが、「いい感じ~」と言ってくれたので、役目は果たせたのでしょう。
私が今までやってきたことが初めて活動先で活かせた瞬間でした。もっと役に立ちたいんだけど、なかなか自分から言い出せない性格なので、難しいですなぁ。

2月5日(水)

いつもの時間に仕事に行くと、ほぼ全員揃っていて驚きでした。みんな今忙しい時期なんだな~。と思っていたら10時から会議があるそう。会議長引いて仕事できなくなるから、早めに来てた説ありました。
同僚に「私も行っていいかな?」と聞くと「いいよーやることなければ行こう」と言ってくれたので、参加することに。

今回の会議はImihigoの進捗報告で、毎月定例の会議らしい。
Imihigoとは政府から出される達成目標のこと。下記詳細は引用させてもらいました。郡庁の人間は大変だな~…

イミヒゴとは、毎年郡ごとに設定されるパフォーマンスコントラクト(=年間活動達成目標)。全国の郡庁で各々設定されており、この目標達成に向け郡庁では業務を遂行する。年度末には評価機関が各郡庁を回り、ドキュメントチェックと現場視察でイミヒゴの達成率を評価し、全国順位付けがなされる。この評価次第で、翌年度の予算配分や人事配置が決定される重要なもの。

https://world-diary.jica.go.jp/ogotomoko/activity/post_4.php

そしてこの会議中、急に同じ事務所の同僚がみんな立ち上がる事態が。隣の同僚に「何が始まるの?」と聞いたら「偉い人に自己紹介タイムだから一緒に立って」と言われました。
あら、心の準備が…と思いながら、立ち上がってドキドキしてました。もちろん同僚はみんな現地語で自己紹介をして、とうとう私の番。名前と出身と~、と簡単なことだけ言って「Murakoze(ありがとう)」で締めると、拍手喝采!偉い人たちも満足そうだったので、何とか上手くいったみたいでホッとしました。

会議が終わった後に事務所の同僚たちが代わる代わる褒めに来てくれて、ルワンダに来て一番嬉しかった〜!!!!!!!
事務所に戻っても、会議に出てなかった同僚に「エリがキニアルワンダ語で自己紹介したんだよ!」と伝えてくれたり、お昼休みの後も「いや~あれはすごかった。驚いたよ。3カ月しかいないのに上手だったよ」と話しかけてくれたり。みんな、現地語以外の言葉を勉強した経験があるからか、大変さが良く分かるらしく、手放しで褒めてくれるので、ずっとニコニコしてました。

あんまり語彙は増えていないけど、みんなの前で現地語を披露するのが初めてだったので、上手くいって良かったです。
少しだけ私と彼らの間の壁が薄くなった気がしました。

2月6日(木)

びっくりするくらい、仕事中の記憶がない日。これを書いているのは珍しく次の日なので、なにも思い出せません…。生理中だし、仕方がない…
明日がimihigoの報告書の提出日なので、皆忙しそうに印刷したり、製本したりしていました。
途中、インターネットが切れて印刷できず、途方に暮れる同僚たちに対して、何も手伝う気が起きず、ただただ静観していました。そんな日もあるよね。ごめんね。
私はみんなが忙しそうにしている中、しれーっと帰りました。
生理中だしね。

2月7日(金)

今日も朝から皆バタバタ。いつも挨拶してくれるCPが挨拶をしてくれず、これは本格的に忙しいんだ…!と感じました。
1時間ほどバタバタしたあと、皆いくつもの報告書を抱えて郡庁本部(隣の建物)へ。こんなに静かな事務所、いつぶり?という感じの静寂が訪れました。
結局、同僚たちが戻ってきたのはお昼前。みんな晴れ晴れとした顔でした。
CPにもやっと笑顔が戻ってきたので、作成していた報告書について聞くと、沢山話してくれました。また6月末にこれと同じ報告があるそう。大変だ〜

お昼から戻ってくると、ほぼ誰もいない…みんな家に帰ったか、キガリに行ったか…。報告書出してやり切ったんかな。
今週は何人もの人に「キガリに行かないのか?」と聞かれたけど、キガリで何かあるのかな…?
「行かないよ~」というと「ナンデダ!」という反応が返ってきました。今度、みんなは何しにキガリに行くのか聞いてみようと思います。

2月8日(土)


今日は引きこもると決めた日。朝から風が強くて、「今日は外寒いよ」とガードマンから連絡が来ました。目と鼻の先にいるのに連絡してくるの面白いんだよな〜。
土砂降りになったり、止んだり、The 雨季って感じの天気でした。

引きこもりなので、RRRとSPECを観ました。久しぶりに集中して映画を観た気がします。
RRRは一時期話題になったのでずっと気になっていましたが、3時間と聞いて、映画館に行くのは諦めた覚えがあります。まだ日本では解禁してないそうですが、海外版Netflixでは観れました。
結果、疾走感と激動感しかない3時間でした。終わったあとには細部を覚えておらず、でも面白かったことは覚えているので、もう一度見たくなる。そんな映画でした。とにかく主人公2人がカッコよかったです。あとインドのダンス、真似したくなりました。
SPECは何度も見返して大好きな作品です。これもNetflixに「新着」と出ていたので、また見返しました。当麻、かわいいな〜。瀬文さんかっこいいな〜。野々村係長のキャラ好きなんだよな〜顔も可愛いし。志村兄妹も好きだし、冷泉さんはもっと好き。ラミパスラミパスルルルルル。

そんな感じで良い土曜日でした。

2月9日(日)

昨日と打って変わって、晴天!洗濯日和だったので、溜まった洗濯物を干してると「今日は洗濯物多いね」とガードマンに言われました。よく見てるね〜

旦那が誕生日なのでお祝いのテレビ電話をし、あとはのんびり。

家でぼーっとしてると、ガードマンが「包丁貸してほしい」というので、使ってなかったナイフを渡しました。すると「一緒に料理しよう。アフリカの料理を教えたい。」と言われたので、一緒に外で料理することに。
とは言っても私は彼が料理しているところを眺めているだけ。
彼が買った野菜やうちの畑で育てている野菜を使って、昼ごはんを作ってくれました。知らない調味料も出てきたので教えてもらったり、私の嫌いなトマトは抜いてもらったり。ありがとう。

スープって言ってたけど、できたの野菜炒めだった

美味しくいただいたので、お礼にチャーハン作るね、と伝えて作りましたが、彼はその間にご飯を炊いて、自分で食べていました。じゃあ、チャーハン要らんやん!と思いながらも、一緒にチャーハンを食べました。
アフリカンティーの作り方も教える、と言ってくれたのですが、来週にしてもらいました。楽しみは少しずつがいいからね。

夜は同僚がウガリの作り方を教えてくれる予定でしたが、全く来ず。そんなこともあるよなーと思いながら、一応連絡すると、子供が昨日から具合悪くて病院にいるので来れないとのこと。
心配だーと思いつつ、早めに連絡くれればいいのにー!本当に具合悪いのかー?とも思いつつ、オーケーまたね、と返しました。
明日の昼休みに教えてくれるそうです。わくわく。

叩かれたのが今週とは思えないくらい、長く濃い1週間でした。
来週は自分から少しアクションを起こそうと思うので、画面の外のみなさん、応援しててください🙇