今を感じること、楽しむこと

実家に帰ってきて、
緑豊かの中で
新鮮な空気を吸いたくなって、
ランニングに行った。

東京とは違って、
本当に空気がいい、
雨上がりの土のにおいがして、
胸いっぱいに空気を吸い込みながら
感じたことがあった。

今ここに集中すること、
今の状態を身体全体で感じること、
今を楽しみ、生きること。

卒業した中学校と小学校の
脇を走りながら思い出していた。
私はその時ただ目の前にある目標に
一生懸命だった。

小・中学生ともに短距離をしていた私は、
目の前にある数百メートル先にあるゴールに
向けて全力で走った。

ゴールの線を踏むまで、
100％の力を出し切る。

そして、大きな目標は夏の大会で
優勝することだった。

損とか、得とか、
人からどう見られるかとか、
出来なかったらどうしようとか、
そんなことは考えなかった。

ただ、その時の今を生きていた。
振り返ると、最も充実していた時間だった。

大人になった私は、
昔ほど今を楽しみ、
生きられていないのではないか、
そう思う。

ランニングしている時、
頭の中はいつも仕事のことや
不確かな未来のことを考えている。

身体はここにあっても、
心はどこかに行っている、
そんな感じ。

そして、そんな毎日を
過ごしてしまっている自分に反省した。

目の前に人広がる
広大な山々を遠くに見ながら、
時に、道端にある小さな花の美しさに
感動しながら

もうちょっと、
今を感じ、
楽しみながら、
生きたいなと思った。