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歴史の意味


ノルマンディ上陸作戦の舞台となった
オック岬を訪れた。

第二次世界大戦後半、
各地をドイツに占領されたフランスに
アメリカやイギリスなどの連合軍が
助っ人としてやって来た、という
曖昧な知識しかなかったが

ヨーロッパを終戦に導いた
史上最大の作戦だったということを
この地に立って初めて具体的に想像した。

どこまでも広がる緑豊かな原っぱには
無数の爆撃痕が残っている。

この日の穏やかな海からは
想像もつかないが
船で上陸した連合軍の戦士達は
目の前に聳え立つ
これから越えなければならない高い岬をみて、
何を思ったのだろう。

連合軍に襲撃された
ドイツの兵士達が大勢集まって
身を寄せていたバンカーは
暗くてジメジメしていた。


連合軍のヒーローのように祀られなくとも
彼らもまた戦争の被害者だ。

連合軍戦士達を祀る記念碑

オマハビーチは人が多く
車を停めるところが見つからず断念、
近くの博物館を見学した。


オック岬でも博物館でも
フランス語のほかに
英語やドイツ語などが聞こえ、
外国人の観光客が多かった。

歴史を勉強する意味は
間違いを繰り返さないため、
それがわからなければ知識だけ増やしても
仕方ないって学校の先生が言ってた

と、娘が言った。




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