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55日間外出禁止中、シェフの夫は何を作っていたか。

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フランス パリでのロックダウン中の食いしん坊日記。夫はフランス料理のシェフで、某店でミシュラン1つ星を取得。夫の料理と当時の様子を、思い出しつつ書いていきます。
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#フランス料理

55日間外出禁止中、シェフの夫は何を作っていたか。 〜4月7日馬肉ステーキ

 外出禁止開始から22日目。次の日から、パリ市内では朝10時から19時までの路上での運動(ラン…

55日間外出禁止中、シェフの夫は何を作っていたか。 〜4月4日鯖の棒寿司

 おこもり生活19日目。最初は窮屈さを感じていた外出禁止措置だが、わりにすぐ適応したのは、…

55日間外出禁止中、シェフの夫は何を作っていたか。 〜4月1日オレンジ風味のカレー

 ロックダウンから2週間たったこの頃から、少しずつ日常のリズムをつかみ始めた。朝8時に起き…

55日間外出禁止中、シェフの夫は何を作っていたか。 〜3月30日モリーユ茸のヴァン・ジ…

 忘れもしないこの日、志村けんが亡くなった。大ファンというわけではなかったが、80年代に子…

55日間外出禁止中、シェフの夫は何を作っていたか。 〜3月29日 ルバーブとガリゲット…

 ちょうど夏時間になったこの日、まんまと1時間寝坊してしまった。毎年、夏時間になる日には…

55日間外出禁止中、シェフの夫は何を作っていたか。〜3月25日シチリアレモンのシトロ…

外出禁止の間には、ほとんど人に会わなかった。外に出ないのだから、当然といえば当然だが。基…

55日間外出禁止中、シェフの夫は何を作っていたか。〜3月26日コション・ド・レのロティ

 おこもり生活にも少し慣れてきた頃、外出規制がさらに厳しくなった。3月24日からは、運動や散歩での外出は半径1km以内、1日1回1時間のみ。買い物での外出には距離も時間も規制はなかったが、どうせ遠くまで行くといろいろ言われて、罰金を取られるに決まっている。このあたりから、外出は多くても1日1回、という家のルールができたのだと記憶している。  買い物には行けるものの、できるだけ回数は減らしたい。そこで、冷蔵庫に眠っている食材を使うことが多くなった。忘れ去られていた食材も、数多