タイ在住2年目。働く駐在妻、タイ企業へ転職します
こんにちは、cocoです。突然ですが、このたび約10ヵ月勤めた在タイ日系企業を退職し、タイ企業へ転職することとなりました。
1年4ヶ月前、夫の駐在に伴い来タイ。半年間の試行錯誤期間を経て、2023年5月に日系企業に就職しました。「駐在妻が現地採用!」と、ちょっと珍しいケースなだけに多くの方々から励ましのお言葉をいただき、私自身も「夫の任期が終わるまでここで頑張ろう」と思っていたのですが…。
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このnoteでは、現地採用を叶えた駐在妻が、より自分らしいキャリアを妥協せず求め続けた結果、国内転職を決めた道のりについて綴っています。
どこの国にいても、どんな立場であっても、「やりたい仕事」「叶えたい夢」を追いかけてはいけない、ということはありません。日本にいる時と同じように、転職だってしていいし、好きな道を行っていい。そんなメッセージが届けられたら嬉しいです。
1社目就職への道のり
そもそも、タイの日本人転職市場は厳しいです。私が1年前にタイで就職先を探していた時、「編集または広報PRの仕事がしたい」といった自分のニーズを叶えてくれそうな求人はほぼ、ありませんでした。そのため、個人的にいくつかの企業をあたって、最終的にご縁をいただいたのが1社目の日系企業でした。
日系企業に絞って会社選びをしていたのは「いつか本帰国した時に、本社で働き続けられる可能性があるから」でした。本帰国後の日本での再就職が不安すぎた結果、日系企業に固執してしまったんですね…。今振り返れば、そんな固執はいらなかったのにな、と思いますが、初めてのことだらけだったので、致し方ないことだったのかもしれません。
そういった事情もあり、最終的には東京に本社を持つ在タイ日系企業へ入社し、タイ人に囲まれてのキャリアがスタートしたのでした。「タイ人と一緒に働きたい」といった思いが叶えられ、就職してよかったなぁと思える日々。日本のお客様に向けたオリジナルグッズ製作会社で、WEBサイトのコンテンツ制作、ブログや採用広報の記事執筆、SNS運用、プレスリリースの執筆やメディアアプローチ…様々なことを経験させてもらいました。
初めて気づいた「タイ社会に貢献したい」気持ち
しかし、贅沢にも徐々に「もっとタイ社会に貢献できる仕事がしたい」と思うようになった私。私は「タイ人と一緒に働きたい」と思っていたけど、本当はそれだけではなくて、タイ社会と繋がり、タイ社会への貢献が実感できる仕事がしたかったのです。一度気が付くと、心の声をごまかし切れなくなり、残りのタイ滞在期間はわからないけれどこのままでいいのか?とモヤモヤ。「編集の仕事、やっぱり好きだったなぁ…」そんな気持ちまでヒョッコリ現れてしまう始末。。
タイ社会と関わりたい!インタビュー記事も書きたい!と衝動に駆られて、週末にスラム街に行き支援団体の日本人職員を取材し、個人的にnoteで記事を書いたことも。もはや趣味の延長線上でしたが、自分にとって何が大事なのか、改めて見つめ直すきっかけにもなりました。
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ふと目に入った、憧れのメディア
そんな時、ふと目に入った某メディアの記事。そのメディアは、1年前のタイでの就職活動時に気になっていた、日タイ架け橋の事業を展開するタイ企業が運営しています。当時は「気になるけれど、タイ企業だしな…」「日本人向けの求人も出ていないし、きっと編集者は足りてるよね…」と、自分に自信が持てなくて選考を受けることすら挑戦できませんでした。
でも、思ったんです。「もしここで編集者として働ければ、私の中で明確になった"タイでやりたいこと"がきっと叶う」と。ダメでもともと!そう開き直った私は、次の瞬間、このタイ企業にメールを送っていたのでした。
奇跡的なタイミングで、内定へ
驚くことに、すぐに「ぜひお話しましょう」とCEOから返信が来ました。予想外の展開に少し焦りましたが、数日後にカジュアル面談という名目で話したところ「編集者を探していること」が判明。私が転職で叶えたいことを熱弁した後は、とんとん拍子で話が進んでいったのです!
こんなことって、あるのでしょうか。なんとなく高嶺の花だと思っていた企業が今、私を求めてくれている。ここまで来たら、臆せずチャンスを掴まなければ!と奮い立たせ、正式に選考を受け内定に至ったわけなのです。
タイ企業のため、本帰国時には辞めなければならないことが分かっている上での転職。思い返せばタイに来る前、前職を退職しなければならず悲しくてたくさん泣いたっけ。数年後、再びあの時の感情が押し寄せるかもしれない恐怖は確かにあります。でも「タイにいる間にやりたいことはすべて叶えたい」という強い想いが、私を突き動かしました。後悔だけはしたくない。「どうせあと数年だから」と、挑戦したい気持ちに蓋をして過ごすのは自分らしくない。
駐在期間しかタイには居られないけど、それが何?
もう一つ、今回の転職で思ったことがあります。日本では終身雇用といった考え方はもう古く、キャリアアップや挑戦のために転職する人はどんどん増えていますよね。今回の私の転職も、(キャリアアップではないけれど)考え方はそれと同じなんです。「駐在妻から現地採用、その後タイ国内で転職」と文字にすると驚かれるかもしれないけれど、全く特別なことではないと思っています。やりたいことを突き詰めたいから、もっと挑戦したいから、それが叶う場所に移るだけ。
夫の駐在期間しかタイには居られないけど、それが何?駐在期間だって私の人生は変わらず続いているし、これからだって続いていくんだ。誰に何を言われたわけでもないのに、勝手にこんな強気な気持ちでいます。笑
タイと日本の架け橋になって、タイ社会に貢献したい
これまで、勤めていた会社を退職する理由は毎回、夫の転勤でした。なんと38歳にして、自分で転職を決めたのは生まれて初めてなのです!1社目の日系企業には、帯同ビザから就労ビザの切り替えでも大変お世話になったし、ご恩もあるので、申し訳ない気持ちもありますが、この選択を正解にすべく、これからは突き進んでいくのみ!と思っています。
次の仕事では、在タイ日本人向けのビジネス媒体で編集の仕事をします。ちょうどメディアリニューアルの時期と重なり、今後は「日本で働くビジネスパーソン」にもぜひ読んでもらいたいメディアとなっています!
大好きなインタビューや編集の仕事を通じて、タイと日本の架け橋の一部となり、タイ社会に貢献していくことが私の目標です。編集者としての歴はまだまだ浅い私。タイやASEANの経済動向やビジネスの移り変わりなど、勉強しなくてはならないことも山積み。未熟な自分にとっては"大きな挑戦"だけど、その分とっても楽しみです。
広報の観点からも、やりたいことはたくさん!前述の通り、日本に向けても発信していきたい事業なので、プレスリリースの執筆はじめ、少なからず広報の仕事にもかかわる予定です。(CEOが広報の重要性を強く認識してくれているのは、非常に心強いです)
正直、タイ在住2年目にして、こんなにワクワクできると思わなかった。とても贅沢なことだと思うので、目いっぱい楽しく働こう!!次のステージでも皆さま変わらず、引き続きよろしくお願いいたします^^