雪山で学んだことはどうなった?ひざの痛みと幸せと。
いつもより長く眠れたはずなのに、朝から体がダルかった。
更年期からくるものだろうということは百も承知している。
私は自分の更年期をじっと見つめず、いつもサラッと流すことにしているので、今回は更年期には触れずこのまま雪山の話にいくとしよう。
1週間前、今季初のスノーボードでふくらはぎを強打した話は読んでいただけただろうか?(時間がある方はよければ読んでくださいませ)
あれから1週間。今季2度目のゲレンデに行ってきた。
前回とは別の、もうちょっと高くて広くて大きな山。
今年の冬はどうかしていて、積雪が異常に少ない。雪かきに悩まされることが少ないのは大変ありがたいのだが、ゲレンデに向かう道々の雪のなさには心底驚いた。もう春が来るのかい?ゲレンデに雪はあるのかい?と心の中でかいかい言いながら、ダルいからこのまま帰ってもいいかもよ。と先週と同じやる気のなさに襲われる。
こども達も先週と同じで、「あと何分で着くー?」「この前より近い??」と夫に質問を繰り返していた。まるでデジャブだ。
またしてもあっという間に山に到着。とりあえず気合を入れてブーツをはいた。
この山は、私が20代だったころ、ブーツの履き方もわからないまま弟に連れてこられたスノボ人生初の山。昔は雪がどっさりあって人も多かった。山の奥深くにある休憩スポットまで滑るコースが好きで、そのスポットでコーヒーなんぞ飲みながら、冬を楽しんだものである。
残念なことにそのコースは随分と前から閉鎖されている。積雪が減り、人も減り、リフトを運行する費用が足りないらしい。(真実は知らないが)
とはいえ、そのコースはとても長いのでまだこども達には厳しいだろうし、別のコースもなかなか面白いので十分楽しめるはずだ。
先週のリフトとは違い、フード付きのちょっと立派な4人乗りのリフトに並ぶ。私はリフトに乗るときも、降りるときもわじゃわじゃするのが好きじゃない。高所が苦手なため心を落ち着けてリフトに挑みたいのだ。
「4人で乗ったら狭いし、降りるとき大変だから2人ずつ乗ったらいいんじゃない?」と提案してみるも「いや4人で」とすぐに却下される。夫は譲らないタイプなので、すぐに諦め、仕方なく4人並んでリフトを待った。
頭の中は、狭いなー、重くて落ちないかなーなどと不安のわじゃわじゃが止まらない。そして、いざ出発!というとき、私はリフトに右のふくらはぎをぶつけた。またしても脚を伸ばし忘れたのだ。先週は左、そして今週は右。なんてこった。失敗した現実を更年期のようにサッと流せば済むのだが、今度はなんてこったが止まらない。強打したわけではなかったが、先週のあの学びはどこへ行った?と軽く落ち込んでいるところへ、
全然学んでないじゃん。
と娘の一言がぐさりと刺さる。言葉は鋭いが顔はにこやかだったので、私も苦い顔で笑って、学んでも人は同じ失敗をすることがある生き物だ、と自分にそっと言い聞かせた。
ふくらはぎをぶつけたことで、その後の滑りはとても慎重になった。シーズン2度目の山の場合、1度目より調子に乗ってしまう可能性大なのであるが、先にちょっとした痛みを知っておけば、それが教訓となり家族の様子もしっかり観察することができる。結果オーライだ。こども達を慌てさせることもなく30分かけてゆっくり山を降り、再びリフトへ。順調に山を登っていく。
するとここで、ひざが痛いことに気がついた。リフトに座る私の両ひざの骨の奥に、経験したことのないジーンとした痛みがある。ご年配の方たちが口々に「ひざが痛い」と言っていたのはこの痛みなのか!と我が身を持って体感した。しかしなぜか、滑っている間はひざの痛みを感じない。とにかくこれ以上痛いところが増えないように、決して調子に乗らず斜面を滑り、合わせて5回リフトに乗った。雪がザラザラしていて滑りにくい箇所がいくつかあり、トータルで10回ほど転倒。そのうち3回はひざから転んだ。声こそ出さなかったが、心の中で悲鳴をあげていたのは言うまでもない。
これまで滑ったことのない初心者コースにも行ってみた。冬の間通行止めになっている道路を滑走できるので、冬の世界に置き去りにされたような不思議な気持ちで道路を下った。
ふくらはぎをぶつけたときに、noteにこの記事を投稿することを決めたので、お昼休憩で食べたカレーの写真を撮っておいた。ゲレンデでは蕎麦やうどんを食べることが多い私だが、疲労が増していたせいかモリモリ食べたい気分だったので、カレーをチョイス。
食べた感想は、とにかくしょっぱい。しかも冷めていたのでガッカリ×2。
同じカレーを頼んだ次女は、しょっぱさのせいで水をがぶ飲み。カレー好きでいつも平らげる次女なのに今回は残していた。私はもったいない精神がはたらき、とりあえず完食。満腹になったので良しとした。
夫はカツカレー。長女は先週に引き続き、かき揚げうどん。
いつも小食の長女がうどんとかき揚げを平らげた。疲れて甘いものを欲したのか、売店で売っていた『たけのこの里』を食べたいと言う。どれどれと250円持って買いに行ったらなんと280円。スキー場は何でも高いのねって思っていたら、帰りに寄ったコンビニで284円で売っていた。なんか得した気分で車に乗り込み、眠気に襲われることもなく、足裏をマッサージしながら無事帰宅。
今回の山で思ったこと。
とにかくケガせず、楽しめたらそれで幸せ。
ごはんがモリモリ食べられたら、それも幸せ。
帰宅後も、次の日の朝も体はあちこちダル重くて、一日中寝ていたくてもやっぱり家事は私を休ませてくれない。そんな時は手抜きしながら自分をいたわって、noteで羽をのばしてほっと息をつこう。
頑張り過ぎず、でもちょっと頑張りながら笑って生きていけたら、最高に幸せだ。日常と違う日を過ごすことで、普段の何気ない幸せにあらためて気づくことができる。
あー、今日は節分だ。まだ体はあちこち痛いが、そろそろ恵方巻き作る準備をしなくちゃだ。鬼退治用の落花生は大量に購入済だ。よし!気合を入れて頑張るぞ。