生命
柳原義達展@平塚市美術館、見に行きました。
彫刻、あんまりよくわかんないなぁ〜と思いつつ、展示を見進めていく。要所で挟まれるテキストに「質量」とか「塊」とか「生命」といった文字が並ぶ。人間だったり他の生き物だったりの個体が区別できるのは、個体ごとにどの部分の質量が大きいか小さいかバランスが異なるからであり、鼻とか顎とかそういった塊の大きさが違うからであるなぁ。
広い展示室にたくさんの人(の像)。次の展示室には20羽近い鴉や鳩。鴉や鳩は、柳原さんの作品の代表的なモチーフだそうな。
彫刻の他にも彫刻を作るにあたって描かれた素描が展示されていた。質量を持つ塊が動く様に生命が見える。そんなイメージが紙の上にも展開されていた。素描を見ていて、一人のお友達のことを思い出した。アクティブというわけでもないのだけど、その子の生命がジリジリと確かに動いていると感じられるお友達。
あんまりよくわかんないなぁ〜と見始めたけれど、作品が、展示の空間や構成が、次第に思考を広げてくれて、ほんとうに素敵な時間を過ごせました。
写真は柳原義達《坐る》です。
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