インフルエンザ後に気づいた「眠りの問題」
この冬、私は人生で初めてのインフルエンザにかかりました。
熱は下がったものの、その後、なかなか抜けないセキに悩まされ3週間。
いよいよ耳鼻科を訪れると、『眠り』に関わる深刻なサインを見過ごしていたことに気がつきました。
今回は、そんな私の体験談をお伝えします。
インフルエンザが治ってからもセキが止まらない。
ようやく訪れた耳鼻科で診察をしてもらう。
「ノドがイガイガがするんです」と伝えると、
「声帯を見てみよう」と先生は言った。
細い管を鼻からスルスル通ると声帯がモニターに映し出され、
声帯の手前にふくらみが見える。
「まだ炎症が残っているね。1週間、薬を飲めば治るでしょう。
インフルエンザの後遺症だよ」
原因がわかってホッと一安心。
けれど、もう一つ気になる症状があった。
「ノドが腫れて”いびき”がひどいんです。朝起きると頭痛も……」
と伝えた瞬間、電子カルテを入力していた先生がピタリと手を止め、
素早く振り返る。
「それは、インフルエンザの後遺症ではないよ!」
「寝ている間に心臓がバクバクして止まることもあるから、
ポリソムノグラフィー検査をした方がいい。紹介状を書くから、また来て」
(心臓が止まるの?!)
聞き慣れない検査名に、『アポロ』を歌う2人組が脳裏をよぎる。
「ポリノグラフィティ?」とつい口に出してしまった……。
先生の眉間にシワが寄る。
「ちがう!ポ・リ・ソ・ム・ノ・グラフィー」
空気を察した看護師さんがにっこり笑い
「次は吸引ですよ」と、先生から私を引き離すように声をかけた。
あとで調べてわかった。
ポリソムノグラフィー(PSG)検査とは、
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断に使われる精密検査。
睡眠中の脳波、心電図、呼吸の状態などを総合的に測定する。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠時の呼吸が止まって酸素が不足し、
心拍数が上昇してしまう。
SASの原因は、肥満、小さなアゴ、鼻づまり、飲酒、加齢による舌の沈下など、さまざま。主な症状は、起床時の口の渇きや頭痛、倦怠感、日中の眠気や集中力の低下といわれている。
実は、10年前にいびきが気になり簡易なPSG検査を受けていた。
結果は「軽症」。
CPAP(睡眠時、マスクで気道を確保する治療法)を提案されるも、
軽症は保険適用外。
くわえて専用マスクの圧迫感やベルト跡も気になり、そのうち治るだろうとそのままに……。
これまで、日中の眠気をごまかすためにコーヒーを飲む量を増やしたり、
いびきを気にして友人との旅行を避けたりしてきたけれど、
”命に関わる病気ではないと”軽く考えていた自分を反省する。
(今年こそ、精密検査を受けよう)
自分の体が発するサインに耳を傾けて、自己判断に頼らずに専門家に相談することが、健康を守る第一歩。
アラフィフはまだ人生の折り返し地点。
生活リズムを整え、充実した毎日のために『健康投資』していこう。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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