【最新クルーズニュース】
前回のクルーズニュースに引き続き、第二弾、コロナ後のクルーズ客船、再開したクルーズもあれば、延期したクルーズもあります。
各クルーズ会社の最新情報をまとめました!
こんにちは、クルーズ客船で働くEriです。
クルーの生活や、クルーズ客船の楽しみ方、今回のような情報も発信しています。
さて、早速、最新ニュース、チェックしていきましょう!
まずは良いニュースから。クルーズの寄港を許可した国が、
2か国あります。台湾とフランス領ポリネシアです。
ポリネシアの場合、小型ラグジュアリー船のポールゴーギャンクルーズが、ゲストが提示しなければならない医療フォームや手荷物の消毒プロセスを含む、広範な健康と衛生のプロトコルを発表しました。
船上のレストランでは、アラカルトのみを提供し、物理的な接触はなく、常に空気を浄化し、クルーはマスクと顔面シールドを着用します。
そして一部の公共エリアではマスク着用を義務付けます。
一方、アジアでは、中規模で中国人観光客に人気のドリームクルーズが運航を再開します。
同社は台湾政府と医療手続きを行い、クルーは乗船前に、一定期間の隔離をさせるそうです。
さて、反対側のアメリカでは少し混乱が起きているようです。感染症対策センターであるCDCは、観光およびクルーズ業界の再開にはあまり積極的ではないようです。
そのため、クルーズの最大グループであるカーニバル、ロイヤルカリビアン、ノルウェージャンクルーズは、7月下旬の再開をキャンセルし、現在では9月を再開見込みとしているようです。
MSCは、前回のビデオでも述べたように、ヨーロッパクルーズを8月に再開予定です。また、カーニバルコーポレーションに属しているコスタクルーズは、ヨーロッパエリアを専門としていますが、コスタクルーズも、8月に地中海クルーズを行う予定です。
このように、各クルーズ会社は、ヨーロッパでの運航の再開を願っていますが、これには各国の政府との合意が必要で、困難なことです。
たとえば、スペインは最近、クルーズターミナルの閉鎖を無期限に延長しました。
MSCとコスタは、本当に8月からクルーズを再開できるのでしょうか?
日本で最大のクルーズ会社、日本郵船は、飛鳥Ⅱの9月4日からのクルーズを最近キャンセルしました。9月中旬の再開は可能なのでしょうか?
ぱしふぃっくびいなすとにっぽん丸でも、8月下旬までのクルーズをキャンセルしています。
企業がクルーズ再開のために発表している対策の1つに、船上の社会的距離を保つこと、が挙げられます。これは乗客の人数を減らして運航するということです。
大きなクルーズ会社は、多くの新しい船を所有しているため、利益を得るために満室にする必要はなく、50%の稼働率でも運航可能です。しかし、これは新しい船の場合です。
安価(あんか)なクルーズを販売する小規模な会社では、現実は異なり、古い船の運航コストをまかなうためには、高い稼働率で運航する必要があります。
したがって、少なくとも2021年まではクルーズが満員にならないため、2つの会社はすでに破産することを宣言しました。
どちらも小規模のクルーズ会社なので、名前を聞いたことを無い人も多いとかと思いますが、1つは、バルト海で、約50年にわたってクルーズを運航しているフィンランドの会社、ビルカクルーズ(Birka Cruises)、そして、スペインが本拠地の、Pullmantur Cruises(プルマントゥールクルーズ)です
プルマントゥールは、ロイヤルカリビアングループの一部ですが、同社の3隻の船は20歳以上であり、船の寿命では、少なくとも、さらに10年間は運航できますが、稼働率が100%でないと利益を出せない状況にあり、廃業となってしまいました。
当初の予定では、プルマントゥールのクルーは、同じくロイヤルグループの一部である姉妹会社、セレブリティとの新しい契約を提供され、3隻の船はロイヤルカリビアンとして運航予定でした。
ロイヤルカリビアンは、数か月間だけ船を「停止させる」と思われていましたが、この船たちは、トルコのアリアガと呼ばれる都市に向けて航海中だそうです。
ご存知でしょうか?船がこの都市に行く、唯一の理由は、ジャンクヤード(廃品投棄場)です。
アリアガは船の墓地であり、多くの船がそこで解体されます。
ロイヤルカリビアンもプルマントゥールも正式な発表はせず、スペインの会社の、ウェブサイトで引き続き旅行を販売していますが、ロイヤルカリビアンがプルマントゥールに新しい船を「寄付」しない限り、残念ですが、これはプルマントゥールの廃業に等しいことです。
実はわたしは、このコロナウイルスに乗じて、2つのクルーズを予約していました。
しかしながら、船の運休期間は引き延ばされ、わたしのクルーズはどちらもキャンセルされてしまいました。
しかしながら、ロイヤルカリビアンとMSCは、125%のクレジットをくれるそうです。なんだか利率の良い投資に成功した気分です。
さらに、9月と10月の料金を調べていたところ、2人で500ドル未満の7日間のクルーズなど、非常に良いプロモーションが見つかりました。
そしてこの場合も、今後数か月のクルーズを予約してキャンセルした場合、会社は125%の追加クレジットを提供してくれます。
みなさん、クルーズ客船での旅行、したくなりました? (^^)
私について ‐ABOUT ME
海外留学を経て、外国籍のクルーズ客船のクルーとして7年間勤務しています。趣味は海外旅行。
海外やクルーズ客船で働きたい、旅行が大好きという方向けに情報を発信していきます。
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