【2020年】クルーズ客船最新情報!クルーズはいつ,どのように戻って来るのか⁉
新型コロナウイルスにより、わたしたちの住む世界は一変し、世界の全ての観光が止まりましたね。
クルーズ業界での混乱は2月に始まり、3月には世界中の400を超えるクルーズ客船が乗客を下船させ、運航を停止しました。
さて、クルーズ業界も復帰はいつになるんでしょうか?
すでにクルーズを再開した1隻の巡航を含め、ほとんどのクルーズ会社が、いつ、どのように船が戻るかを発表しているので、今回はこれらをまとめたものをお伝えします。
動画でも配信してますので、忙しい方はラジオ感覚でどうぞ↓
船はいつ戻ってくるのでしょうか?
カーニバル・コーポレーション:世界最大のグループ
カーバルクルーズを筆頭にプリンセスやコスタなど、9社のクルーズラインを傘下に、100隻以上の船を運営しています。
カーニバルコーポレーションは、8月上旬に、8隻の船の運航を開始させるそうです。つまり、7月末までのすべての旅行はキャンセルされています。
アメリカの疾病(しっぺい)予防管理センター、CDCは、クルーズ客船が国の海岸に戻ることができるのは7月24日以降である、との声明を発表したため、カーニバルコーポレーションの発表は、その命令に沿った決定であるといえます。
ただ、すべての船が、その日に戻るわけではなく、たとえば、イギリスの
P&Oクルーズは、2020年10月を目途に再開するとしています。
ロイヤルカリビアン:2番目に大きなグループ
セレブリティやシルバーシーなど、6つのクルーズ会社のオーナーです。
ロイヤルカリビアングループは、マイアミ、オーランド、ニューヨークなどの都市を中心に、8月初旬に戻ると発表しました。
セレブリティ・クルーズは、より、豪華な旅行者向けに、イタリア、ギリシャ、スペイン、ポルトガルを含むヨーロッパクルーズやカリブ海クルーズの旅程を8月1日から運航予定です。
クルーズの料金は?意外と安くなってない!?
実際に、カーニバルグループ、ロイヤルカリビアン・グループの予約サイトを見てみると、8月~9月の価格が思ったほど安くはなく、プロモーションもほとんどないです。
カーニバルは、その期間にクルーズの売り上げが急増したことを報告し、観光客が再び世界を旅することを切望しており、すべてがうまくいけばクルーズ業界は急速に回復するはずであることを示しました。
※これからご紹介するMSCクルーズはプロモーションがありました。
その他の主要クルーズ会社
その他の主要クルーズ会社、ノルウェージャンとMSCは、8月1日の復帰を発表しました。
旅程はアメリカとヨーロッパです。その2つのウェブサイトを調べたところ、一人当たり、トータル200ドル以下のお得な、期間の短いカリブ海クルーズがたくさんありました。
興味深いのは、ギリシャやスペインなど、一部の国では観光客の復活を期待していますが、それはごく一部であり、他の国ではまだ閉鎖的です。
たとえばオーストラリア政府は、クルーズ客船の寄港は9月以降、カナダの場合は10月以降、受け付けることを発表しました。
フレキシブルなキャンセルポリシー
これらすべての会社が提供している素晴らしい点の1つは、旅行の2日前、48時間前までに、キャンセルが可能だということです。
キャンセルした場合は、返金ではなく、支払った金額は全額、次のクルーズに使えるという、非常に柔軟なキャンセルポリシーで、観光客に安心を与えます。でも、そうしないと誰も予約したくないですよね?
なんと6月1日からクルーズを再開してる会社があった!
ちなみに、なんと6月1日から運航を再開した船が1隻ありました。ドイツのニコ・リバークルーズです。
リバークルーズは、川用のクルーズなので、わたしが今まで話したクルーズ会社より、はるかに小さいです。
この船の収容人数は220名ですが、その半分の110名のドイツ人110人を乗せ、パッサウからデュッセルドルフまで運航しました。
乗船には体温測定、抗体検査が含まれており、船上でもソーシャルディスタンスやマスクの着用を義務付けるなどの措置をとっていうそうです。
旅行中ずっとマスクをするのも辛いですよね、皆さんなら乗船したいでしょうか?
クルーズ客船再開の為に…
話を戻して、一部のクルーズ船はすでに、船の再開のために、クルーズターミナルでの乗船前の検温など、いくつかの対策を発表しています。
私の考えでは、恐ろしい第二波の感染がなければ、クルーズ客船、8月の再開はは完全に可能ですが、通常運航に戻るには、ワクチンの開発が必須だと思います。
飛行機、ホテル、レストラン、アトラクションなど、観光産業全体と観光客自身がこの新しい現実に適応する必要があります。
6月初旬、船からやっと下船し、帰国できたクルーメンバー
ちなみに、ご存知の方もいるとは思いますが、実は国に帰国できず、船に閉じ込められた状態のクルーがたくさんいました。
わたしの乗船していたクルーズ会社は2隻所有してましたが、1隻は3月1日から、もう1隻は、3月後半にすべてのゲストを下船させました。
その後は必要最低限のクルーが船に残れば良いのですが、各国が港や空港を閉鎖したため、わたしたちのクルーだけでなく、世界中の船のクルーが行き場を失いました。
幸いわたしの船会社はゲストの収容人数が1000名ほどの小さな船だったので、働くクルーの関係も家族のようで、会社もクルーを大切にしてくれる会社なので、船に残ってる友達に話を聞く分には、みんな楽しそうにしてましたが、他の会社では、船から身投げしてしまうという悲しい事件もありました。
その後2カ月~3カ月船に残り、5月下旬、シンガポールの沖合にて2つの姉妹船を近くに停泊させ、帰国するクルーを全て1つの船にまとめ、その船はフィリピン沖へと移動しました。
フィリピンから飛行機で帰国できるとの情報が入ったためです。
フィリピン沖には約30隻もの船が錨を下ろしており、同じ境遇のクルーを帰国させるために集まっていました。
6月中旬、帰国予定だったほとんどのクルーは、久しぶりに自分の国へ帰国できたようです。
簡単な自己紹介
最後になりますが、私はEriと申します。ほぼ7年間、クルーズ客船の乗組員をしており、休暇もクルーズを楽しむクルーズラバーです。
引き続き、クルーの目線からのクルーズに関する情報などをお伝えしていきます。
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