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私たち夫婦は気が合わない。
川沿いや草地を歩くつがいのカモを見て、
うちの夫は「うまそう」と思うらしい。
これは私には理解できない。
草むしりで取ったタンポポを見て、
私は「うまそう」と思う。
これは夫には理解できないらしい。
でも、「夫にとってのカモは私にとってのタンポポなんだろうな」と思うと、半分くらい分かる気がする。
新鮮なカモの美味しさは共感できずとも、美味しいものの新鮮な姿を見て美味しそうと感じる、その食欲の叫びは想像できる。
思い返すと、そんな風にして私たちの共同生活は成り立ってきたのだと思う。
異質だと認識しているものとの共存。
それは、近づけたら微笑んで、近づけなかったら普通で、違う相手は違うまま、それで大丈夫な関係。
心すべくはジャッジしないこと。
それから、相手の大切なものは大切にすること。分からなくてもいいから、とりあえずまるっと全部肯定してみること。
猫を愛するのに少し似ているかもしれない。
『花束みたいな恋をした』という映画を見た。
この2人は、例えばカモを見て、
「うまそうだね」
「そうだね」
と、うなずき合えるような関係。
もっと若い頃だったら、うらやましいと思っていただろうか。
いや、私にはたぶん、そういう恋愛は無理だったと思う。
タンポポの葉っぱは苦いけれど、それが体の毒消しに。利尿作用があるので浮腫み解消になり、消化機能が疲れている時にも効果があります。
お花は陽の力を持っているのだとか。そのままパクッと食べられます。
根っこは洗って軽く乾燥させて、煎って粉にすると、タンポポコーヒーに。
カモは、よく知りません。