Teach for Japan CEO 中原 健聡さんのセミナーを聞きに行って勝手に運命を感じた話
どうも、えりかです!
今日は、私が現在インターンとして関わっているTeach for Japan のCEOである、 中原 健聡(なかはら たけあき)さんの、インターン生限定セミナーに参加してきました。
それはそれはもう、とってもアツい時間だったので、これはアウトプットせねばと思い、記事にしてみました。
まずは感想!
面白かったことを表現したくて黄色にしてしまいました。
始まった時に「今日は対話形式で進めていきます」とだけファシリテーターの人に言われ、軽いアイスブレイクの後、中原さんが自己紹介だけして、すぐに質問タイムに入ってしまいました。
はじめの自己紹介で「キャリア教育」というワードが聞こえただけで「今日は自分のためにある時間だ」とどんどん自分の気持ちが高揚していきました。
スペインでサッカーをされていた時に、「僕は世界の中での黒人の地位を上げるためにサッカーをやっている。君はなんのためにサッカーをしているんだ?サッカーは夢を実現するためのツールだ。」と言われ、そこから約1年悶々とし続け、自分もモヤモヤしながらも日本に帰ってキャリア教育の講演の中で、「君は何がしたいんだ?」と問うと日本の学生は「就職がしたいです」と答えた、これに違和感、課題感を覚えたところが中原さんの今の原点だったと言います。
職につくことがゴールでいいのか。その仕事についた上で、何を実現したいかが重要なんじゃないか。
この差は何がもたらしているのか?それは教育だ。と。
そこから中原さんは、「生きたいように生きられる子供たちを増やす」をミッションに、Teach for Japan の第3期フェローとして小学校に配属されました。
親のニーズと、同僚のニーズと、教育委員会のニーズと、国のニーズと、様々なニーズを満たしながらも、最終的には、子供が自分の選択に自分で責任を持ってほしいという思いで、子供のニーズに向き合うことをやめなかったそうです。
私は、「なんのためにその仕事をするのか?」という問いにすごく共感したし、
「生きたいように生きられる子供たちを増やす」というミッションにもすごく共感しました。今現在の私のミッション「生きる喜びを感じられる人をはぐくむ」と似た部分があってとても嬉しかったです。
同じ山の頂上を目指して、自分が進もうとしている道とは少し異なるけど、私より先を行っている人がいるというだけで、とっても勇気がもらえると思いました!!!!
ただ一つ違ったのは、中原さんのアプローチの仕方でした。
生きたいように生きられる子供たちを増やすために、
① 環境にアプローチする
② カリキュラムにアプローチする
に取り組んだそうです。
お話の中で、「先生」に対する質問が出てきました。
「環境などにアプローチするとのことでしたが、それを広めるために教員向けに研修などの形をとってやっていたりされているのですか?」これに対して、
「先生たちは「こなす」ことがすごく上手だ。だから主体性を必要とする研修要理も、お互いに共同する体験を作ってしまった方がいいと思っている。」
この点に関して、私は違うところにアプローチしたいのだと思いました。
私から見えた世界
「生きたい人生を生きられる人を増やすとおっしゃっておられて、そのために環境面からアプローチをされているとおっしゃっておられました。では先生がなんのために先生をやるのか?という問いに関しては、先生たちは問えるようになるのでしょうか?」
という質問をしました。
生きたい人生を生きられる人を増やしたいとおっしゃっておられて、そのために環境面からアプローチをされているとおっしゃっておられました。中原さんのミッションに私自身もすごくパッションを感じるところなので、とても共感します。その上で質問なのですが、いきたい人生を生きる人を増やそうと思うと、やはりそこに関わる教育者自身がいきたい人生を生きられていないと、なかなか子供たちの生きたい人生を引き出したり素直に応援できなかったりするものだと思います。なのでまずは先生達がいきたい人生を生きていて、その答えの一つが教壇に立つことという状態であるのがいいのではないかと思うのですが、その点どうお考えでしょうか?
(本当はこういう質問をしたかったのだけど・・・)
すると、「なんのために教師をやるのか」というのはとてもいい質問だね。
教師という仕事は、自己承認欲求を満たしやすい仕事。だから、「いい授業でしたね。」と周りから言われることはあっても、「本当にそうだったのか?」「本当に子供達のためになる授業ができたのか?」などという、自分にとって嫌な問いを自分自身に問い続けることができるか、というのがとても大切になってくると思う。
自分のやりたいことや成し遂げたいことが見つかっている人は、答えのない問いに向き合い続けた人だと思う。
このやりとりの中で、やっぱり私は先生のメンタルヘルス面からのサポートがしたいんだと思いました!!
なんのために生きるのか、なんのために働くのか、が社会全体に問われる時代。
そんな時代へと若者を育て送り出していく場所となる学校。
子供達が答えのない問いに向き合える力を育むには、先生自体が答えのない問いに向き合い続ける力が必要なんじゃないでしょうか。
その悶々とした暗いトンネルを潜り抜けた経験が多ければ多いほど、子供に発する問いも増え、より多くの揺らぎと成長の機会を与えることができるのではないかと信じています。
これから教育現場に立つ人は、先生自身がロールモデルとして、自分はなぜ子供達の前に立っているのかが、明確になっている必要があると思うのです。
そしてその確固たる「軸」が、その人の強さとなり、様々な困難をも乗り越えさせる原動力になるはずだと、改めて確信したし、そこへアプローチすることは、この社会にその価値を提示していく必要があると改めて実感しました。
お話を聞いて私の今に落とし込む
また、今日の中原さんのお話の中で、学校現場への入り方をより多様化したいとおっしゃっておられました。一般の教員免許状を持って入ってくる先生方、Teach for Japan のように教員免許を持っていなくても独自のプログラムを修了した多彩なバックグラウンドを持った先生方、そして企業から入ってくる先生方、その割合を、よりバラバラにしたいとおっしゃっておられました。それは5年後10年後あたりに実現したいことだとおっしゃっておられました。
私はもしその世界が実現したら、一般の教員免許状を持って入るのもアリだけど、企業から入るのも面白そうだなと思いました。
先生方のメンタルヘルス面をサポートする先生として、先生方との面談をちょこちょこ入れたり、職員室をウロウロしてみんなとコミュニケーションをとったり、はたまた学校の中をうろうろして子供達とコミュニケーションをとったり、見ていてほしいと頼まれた授業を見に行ったり。そしてその授業の後にその先生の悩みを聞いてその人の次の選択肢をはぐくむコーチングを使って一緒に見つけたり。そんな人になれたら面白そうだなぁと思いました。
私にとって今日の時間とは
今回のセミナーは、漠然とした不安で少し下を向きかけていたところに勇気をもらった、運命的な時間でした!私の信じる道をもう少し進んでみよう、そして進み方をもっと考えてみようと思えた時間でした!
今、北欧教育が進んでいると話題になっています。多くの学生や社会人が視察ツアーに行っています。そこでよく語られるのは、北欧はまるで日本とは賭けはなれたユートピアのようであるということです。でも日本で1年間休学をして教育関係の活動をしていて感じるのは、日本の教育現場に北欧教育のエッセンスが入って日本化するのは近い未来だということです。
私が海外留学をせずに超充実した休学生活を送った話(別ブログにて近日公開予定)
後、どんなコミュニティであっても、私の実現したい未来を必要なタイミングで必要な形で発信してけるスキルはとても大切だと思いました。
最後に
「教育に関わる人のメンタルサポートやミッションを言語化するお手伝いをしたい」「芯のある強い教育者を増やしたい」という想いのもと、現在「教育者向けコーチング」をやっています!
私の人生の在りたい姿、ミッションを言語化してくれたのが「はぐくむコーチング」でした。はぐくむコーチングとは、その人の個性や生きる喜びを引き出すコーチングなのが特徴です。私自身このコミュニケーションに1年前に出会い、何度も救われてきました。今度は私ができるようになってみたいとの思いで、「(株)はぐくむ」が行うコーチングスクールbasic編を修了し、同会社が行う学生向けキャリア教育プログラム Life design School の運営を行っています。「なんのために働くのか」という問いと共にコーチング的な関わりを用いて、この半年間でのべ40人ほどの学生や若手社会人と向き合う日々を過ごしています。この7月からは新たな挑戦として、外部向けのコーチングサービスをリリースしました。
【教育者向けコーチング申し込みフォーム(初回無料) ↓】
https://docs.google.com/forms/d/12SAM_PkU5StcOidTdFdQbpGaj0L57gt6baKYwMLPMVE/edit
(Teach for Japan の公式サイト↓)