「人間らしい」と言う逃げ場
今日、ある人と初めてまともにちゃんと話した。
そしたらその人に、「えりかは強いね」と言われた。
別にこの場を借りて言うことでもないのだけど。
わたしは全然「強い」人間ではなくて。
むしろ、傷つくことから自分を守るために、気づいているのに気づいてないふりをして人を傷つけるような超絶弱い人間なのだよね。自分を守ることに関しては器用な人間だなーと、我ながら感心してしまう。
もちろんその人は表層的にわたしのことを「強いね」と言ったわけではなく、たぶん本当にそう思って言ってくれたんだと思う。
でも、なんだかその人に嘘の自分を見せているような気がして、なんとも申し訳なく、後ろめたく感じた。そんなつもりはなかったんやけど。
わたしはよく「それめっちゃ人間ぽいね、いいね」と思うことがある。
人を羨ましく思う気持ちや、好きな人に好かれたくて自分を少しよく見せたいと思う気持ち、コンサートかなんかに行って、あの人めっちゃかっこよかった!と思う気持ち、なんでもいいけど、そういう「自分の素直な気持ちを表に出す人」を見ると、人間やん!いいやん!ていう気持ちになる。
でも、「人間らしいね、いいね」はたまに逃げ場にもなる。
自分を守るためにまっすぐになれないと言うわたしの性格も、見方を変えれば「人間らしい」になり得る。そこに逃げると、「人間ぽいから、自分は正常」という、もはや元も子もない感情が芽生えてくる。
まぁ、強くあらなければいけないとも思ってないんだけどね。
弱さも含めて「人間らしさ」なのだから。
という無限ループ。