不登校児がスマホ・ゲームばかり・・・問題。
長女が学校を休み始めたのが小学4年生の時で、最初は体調も悪く家ではぐったりとして過ごすことの方が多かった。
5年生になってしばらく経つ頃にはだいぶ元気になって、家で好きなことをして過ごす時間が増えてきた。
もともと私のお下がりのスマホを娘には持たせていたので、LINEをしたり動画を見たりすることは可能。一番体力を使わずに自分の世界に入ることができるのがネットだと思う。
ソファーに寝転んだまま、自分の興味のおもむくままにk-popから韓国語、流行りのYouTuber、時には時事ネタまで・・・自由な世界の中を飛び回る。
ただ、客観的にその姿を見ると親としては絶望を感じるのは事実。
世の中のほとんどの小学生(近所だとうちの子以外全員・・・と当時は思っていた)は今頃、授業を受けて勉強してみんなで健康的な給食を食べて、体を動かして、楽しくグラウンドで遊んで・・・いるのにうちだけこんなのでいいの??
と思わない親はいないと思う。この時の感情は絶望以外のなんでもなかった。
何度もスマホを取り上げようと思ったし、wifiを切ろうとしたけど、それをした後、娘は何を思うだろうと想像した。体を動かすようなパワーも外に出る(日中なんか、近所の目があって本人も出る気になんかならないし)元気もないのに、ネットまで奪われて、親は仕事に行っていないし。
空虚な時間を一人で過ごすことを考えると、そんなことはどうしてもできなかった。好きなことがあってその世界に浸っているあいだだけは気分が楽になっている様子だったし、YouTubeを見ているから学校に行けていないなんていうそんな単純な問題ではないことは明らかだった。
そんな混沌としたネットとゲームに浸った時間は結局、長女にとってなくてはならない時間だったと思う。そして長女の興味関心をより深めるきっかけとなった。
韓国語は日本語字幕なしであらかたの会話は聞き取れるレベルになり、今は中国語に興味を持ち高校・大学では中国語を学びたいと言っている。
小学生の時からk-popが好きで好きで、韓国でダンスレッスンを受けたいという目標があり、来年3月に家族旅行を兼ねてレッスンを受ける予定。
普通に学校に通っている子たちに合流する時に、ネットの世界を知っている(YouTubeやSNS)ことが馴染みやすくなる要因になったとも思う。
あれ、いいことばかりじゃん?って思ってしまっている。
ネット、スマホ、ゲームが悪いのではなくて、それを取り上げることで親子関係が険悪になったり、子どもが塞ぎ込んだり、気持ちの浮き沈みを作ってしまうことが一番よくないことだと思う。
親も一緒にゲームをして会話の一つにすればいいし、一緒にyoutubeを見てハマってしまえばいい。一緒に楽しめることが増えて、会話も増えて、笑顔も増える。
「この時間、他の子は学校に行っているよ」なんて子どももわかりきっていることをくどくど言う前に、一緒にソファーに腰を下ろして、くだらないYouTubeを見てゲラゲラ笑おう。
そんなことをしばらく続けていたら、きっと子どもたちは元気になっていきます。そして自分の足で立ち上がって、ゆっくり歩き出します。