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病気と前向きに生きるのは時に難しい

3か月ぶりの外来受診、私にとっては嬉しくないことを言われ、気分が落ち込む帰り道。病院の最寄り駅の地下を歩いていると、ふと思い出した。病気が判明して15年、もう人生の半分を病気とともに過ごした。今は病院が変わったけれど、4年前まで通っていた病院の帰り道も、気分が落ち込んでとぼとぼ駅の地下を歩いていた。お母さんと車で通うのは終わり、ひとりで電車で病院に通うようになって、12年。今も、病院が変わっても、病院の最寄り駅の地下をとぼとぼ落ち込みながら、時には泣きながら歩いている。景色がグレーに見える、この気分で。私は変わっていない、と笑いが出た。

以前に比べると、病気を受け入れて、病気と共に歩いていけるようになってきた。でも、たまに落ち込むことも、暗い気持ちになることもある。いつも前向きではいられない。いつも強くはいれない。いつも自分に降りかかる病気の症状や治療を受け入れられるわけではない。格闘して、苦しんで、迷って、悩んで、時には諦めて、そうやって進んでいく。

「今生きていること」「今生かされていること」「私という存在」に感謝することをふと思い出し、病院の帰り道に神社に寄って、お礼した。そして「私がこれからも健康でいられますように」「楽しく人生出来るだけ長く生きられますように」、そんなことも祈って。

悲観的にもなる。受け入れられず、前向きにもなれない。そんなときがあってもいい。病気と付き合っていくって、そんなこと。これからも私は病院の帰り道、駅の地下を落ち込みながら歩くのだろう。そんな私も受け入れていこう。


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eri
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