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pasteltime
独りよがり
お芝居を始めてすぐの頃ある監督に、
「えりはひとり芝居なら上手いと思う。けど、2人以上のシーンは、周りはやりにくいと思うよ。考えてみて」
と言われたことがあります。
当時は、わたしにとって俳優とは、
・大嫌いな自分から全く別人になれる
・エキストラよりもうちょっとだけ映れる
そんな独りよがりな気持ちで現場やワークショップに参加していました。
いただいたセリフをしっかりきちんと覚えて、現場やワークショップで〝披露する〟、そんな感覚でした。
やりにくくて当然ですよね。
全く周りが見えていなかったのだから。
初めてすぐの頃に指摘してくださる方に出会えて良かったです。
今も演技力はまだまだですが、とにかく周りを見る、独りよがりにならないことを常に意識しています。
例えば、集合写真を撮った時、ひとりだけ違うポーズをしていませんか?
演技が上手な俳優さんは、常に周りを見ています。
クランクアップ後の何気ない集合写真でも、周りがどんなポーズをしているかきちんと見て合わせていることが多いです。
CAになる時、普段から人を思いやることができない人が仕事の時だけ思いやることができるわけがありません。
普段から人を思いやることが自然に、当たり前にできるようになりましょう。
と言われました。
俳優も同じです。
普段から周りを見ることができない人が、演技の時だけ周りを見ることができるわけがありません。
常に周りを見て、独りよがりにならないよう気をつけましょう。
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