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【2024年冬イタリア旅行期】“リアル”でなければわからない~バチカン&フィレンツェ編
バチカンに行かなければ、わからないこと
その場に足を運ばなければ見られないものとは、何なのか。
ドローンの空撮や高性能カメラの4K映像、YouTubeやストリートビューで行った気になれる時代に、それでもなぜ旅をするのか。
これは中1の次男からよく問われることです。
彼はめんどくさがりなのか、この年齢特有の「親と出かけるなんてダサい」といったポーズのせいなのか、旅行に行こうとか出かけようと誘っても「YouTubeで見ればいいじゃん」と言い返してきます。
(ちなみに流星群の極大の日、公園に探しに行こうと言った時も「YouTubeの方が近くで見れる」と断られました。引っ張り出したけど)
全然違うよ!
例えば、バチカン市国の「システィーナ礼拝堂」はバチカン宮殿(博物館)の「中」にあり、写真撮影はできない、とか。
ミケランジェロによる「最後の審判」や、ラファエロの間の「アテネの学堂」は「絵」じゃなくて「壁」だ。
なんていうことは、行って体感しないとわからない。
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この中には、実はアリストテレスやソクラテス、ピタゴラスなど非常に多くの有名人が描かれているらしく…シラナカッタ。
事前にそれを知っていたら、対照表つくって、指さし確認したのにぃ・・・!!!
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これはバチカンに限らずですが、
その場所がどれだけ雄大で、どれだけ厳かで静謐な空気に包まれているのか。
ひんやりしているのか、日が差してあたたかい空間なのか。
どれだけの時間が流れ、何を見守りながらこの姿に至ったのか、
朝と夜ではどんな風に表情を変えるのか。
どれほど青空が映えるのか。
著名なアート作品は、どんな場所にどんな風に飾られていて、
大きいのか、小さいのか。
周りにはどんな作品が置かれていて、展示室全体はどんな風に配置されているのか。
入り口から遠いのか、足を踏み入れればすぐ目に入るのか。
直に見ると、オーラがあるのか。
そこに込められた人々の祈りや思いを感じられるか。
そうして、その場に立つ私は、何を感じるのか。
その時代、その作者、その土地と私は、つながるのか。
「ああ、本当にたしかにここに“いる”んだ、そして何百年、何千年とここに存在し続けて、少しずつ変化しながら、その時その時でだれかの心を動かしたり、見捨てられていたりしたんだ」
ぶるぶると身を震わせながら、そんな風に思うのだろうか。
それとも、まったく違う感動を得て興奮するのか。
そういうことは、実際に行かなければ絶対にわからない。
ここにちゃんと時間とお金と体力を使って足を運び、行列に並んで、胸の中で小さく祈りを捧げなければ、わからない。
そんな風に感じた、バチカンでした。
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さすが床面積約2万3000㎡、世界一大きな聖堂だけあります!
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どこもひとつも手を抜いていない。完成まで200年近くかかってるだけあります
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なぜガラス扉がついているかというと、昔ハンマーで破壊しようとした輩がいたからだそう
~おまけ~
バチカン博物館はひたすら大理石ドーーーン!
彫刻バー――ン!!という作品だらけでだんだん麻痺してしまい、
すごいのか普通なのかよくわからなくなってきます。
だから有名かどうかなんて気にせずに「好きな作品」を探すのが吉。
私の印象に残った作品たちはこれ。
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フィレンツェで確信した、ミケランジェロの性癖
さて、バチカンを後にして電車でフィレンツェに移動。
滑り込みで「アカデミア美術館」に入館!
正直なところ、私今回フィレンツェに行くと決まって下調べをしていて初めて知りましたよ、この美術館の存在を。
こんな、街中の目立たない外観(失礼)、ほんとにあの世界的に有名な作品が収蔵されているの・・・?(疑)
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と、思ったのもつかの間。。
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そういえば「ピエタ」の聖母マリアもムキムキだったような・・・
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大本命、ダビデ像以外にも、ミケランジェロによる未完の彫像、通称「奴隷像群」が並んでいて、ギャラリー一帯がマッチョだらけ。
筋肉が正義、筋肉こそが美、ヤー!って感じの人だったのかな。
アカデミア美術館には彫刻以外にも、絵画や楽器も展示されています。
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楽器もたくさん置いてありました
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しかしフィレンツェにはかのウフィツィ美術館という、世界的に有名な美術館があるというのに、著名な作品があちこちの美術館にちょっとずつ点在しているのが悩ましい。
ダビデ像しかり、アンジェリコの「受胎告知」しかり、ラファエロの「小椅子の聖母」しかり。
ウフィツィ美術館の入場料を10ユーロ値上げしてもいいから、全部まとめてほしい・・・。
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