共感する教育の可能性 -通信制高校サポート校CAP高等学院がエリックゼミで熱い議論
朝学校に眠い目をこすって出かけていく。普通に思えるこの光景だが、文部科学省が発表した不登校の小中学生は19万人を超え過去最悪の記録を更新した。不登校の原因はいじめに代表される人間関係が原因と思われがちだが、実際にいじめが原因とされる不登校は2%くらいと言われている。実は、不登校の原因のトップは、”無気力”で小中学生では25.9%、高校生では30.1%になっている。学校へ行かなければならない、勉強しなければならないという言葉が学生を追い込むこともある。
今回、エリックゼミを訪問していただいたCAP高等学院は通信制高校と連携し、それぞれの学生の個性に合った目標や夢を達成するための学習だけではなく生活支援まで支援するサポート校である。代表の佐藤先生は、「何かに“没頭できる”学び」を提供することに重点を置いており、今回エリックゼミに来ていただいたのも、その学びのヒントになる可能性を見出していただいたのではないかと思っている。
授業では、まず9月24日に開催した環境問題とコーポレートシチズンシップを学ぶ実践としてのイベント「CLEANUP PROJECT IN SHIBUYA」について、なぜエリックゼミは環境問題を考え、掃除をしたのかについて説明した。
*「CLEANUP PROJECT IN SHIBUYA」についてはこちら。
https://note.com/ericmatsunaga/n/nbdb3585bef6f
そしてCAPの学生から提示されたテーマである”成人年齢18歳引き下げによる意識と課題”とエリックゼミで立ち上がった福祉 x 教育プロジェクトが提案する”障がいなどによる生きづらさを感じている子どもたちが生き生きとできるプラットフォーム作り”について情報共有とエリックゼミ生とCAP生が一緒に議論した。共感を大事するエリックゼミだが、大学生とCAPの高校生がここまでコラボレーションするとは予想外の嬉しい出来事だった。CAP生が生き生きと発言する姿は本当に素晴らしかったし、発言の内容も我々が驚くような鋭い意見が数多く飛び出してきた。あるCAP学生は、このテーマは僕が発言しなければならないテーマなのだと力強く言った。佐藤先生からは、「僕がCAP高等学院を立ち上げるときに”高校生と社会の間にある(と勝手に思っている)垣根を壊し,シームレスにつながる”と掲げたことが,まさに目の前で繰り広げられた」と嬉しい言葉をいただいた。
3時間を超える時間はあっという間に過ぎ、充実感と達成感に浸っていたのだが、エリックゼミはそのままでは終わらない。私はその場で佐藤先生にエリックゼミのアドバイザーの打診を今後もCAPはエリックゼミの中として参加していただくことに同意していただいた。もちろん、今後はエリックゼミのプロジェクトにはCAP生が参加するということだ。
CAP高等学院の名前の由来は『Connection (繋がり)』『Action(行動)』『Passion(情熱)』。情熱を持ちながら社会と積極的に繋がるーそんな気持ちが込められているそうだ。帰り際に佐藤先生が大学に行く意味を見出せないと悩んでいたCAP生に、声をかけると「大学いきたくなりました」と元気よく答えてくれたのが印象的だった。エリックゼミはこれからも直感、共感、官能を求めて先入観、壁、偏見を超えてさらにコラボレーションを推進していくことを学生と共に心に誓った。
CAP高等学院生の皆さん、佐藤先生、エリックゼミにようこそ♪
Peace out,
Eric