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わんにゃんランド

今我が家には
犬が2匹
猫が1匹
合計3匹の動物がいる

正確には
1匹の犬は隣の私の実家におり
残りの1匹の犬と1匹の猫が
私の家にいる

私には高校生の男の子が
2人いるのだが
ここ数年
毎年のように
このゴールデンウィーク前後に
子供たちが動物と遭遇し
その結果
家族の一員となってしまったのである

4年前のゴールデンウィーク

車で子供たちを乗せて走っていると
家からそう遠くないところで
ボーダーコリー風の犬が
1人で歩いていた

私たち3人は驚いて
まず上の子が車から降りて
そのボーダーコリーを
追いかけて行った

しかし
その時は捕まらず
どこかに行ってしまった

夕方お散歩がてら歩いて
ボーダーコリーがいたあたりに
行ってみると
やはり1人で歩いていた

しかし
今日初めて
会ったばっかりなので
犬が怖がって
触ることはできなかった

そこで
また明日餌を持って
見に行くことに決めた

ところが
次の日に子供たちと
前日犬を見つけたところに
行ってみると
ボーダーコリーが
すみかとしていたように思われる
空き家の隣の住人が
役所に連絡をして
すぐに役所の人が来て
保護されていってしまったとの事だった

その後
上の子供が
どうしても
そのボーダーコリーを
うちで飼いたい
と言って聞かない

よっぽど
そのボーダーコリーと
気があったのだろう

ひと目見て
気にいってしまったようだ

当時
私の父が末期ガンで
余命いくばくもないと
病院の医師から
言われていた

当時、 
私たち家族は
私の両親と一緒に
私の実家に住んでいたので
もしかすると
子供の心に
このことが影響していた
可能性はある

そして
その結果
役所から
動物愛護団体のTさんに
保護していただいていた
保護犬のボーダーコリーの男の子を
うちで飼うことになった

当初
私の父は
この犬を飼うことに
反対していたが
連れてくるとすぐに
家族みんなと仲良くなり
みんな喜んで
このボーダーコリーを
家族に迎え入れた

その後
私の父は7月の中旬に
息を引き取ったのだが
この子がいてくれたおかげで
私の母を始め
家族みんなが
どれだけ救われたかわからない

そんな中
私の実家の隣に建てていた
私たち家族の新しい家が
出来上がった

そこで
ボーダーコリーは
実家の守り神として
今も実家の玄関の中で
楽しく暮らしている

2年前のゴールデンウィーク

やはり上の子が 
愛犬のお散歩の途中
河原で
猫を見つけた

おそらく生まれて
半年前後かと思われる
茶トラ

そのままにしておく事はできず
結局
上の子が抱いて家に 
連れてきてしまった

とても人なつっこく
可愛らし子である

今回は
夫と下の子供が
どうしてもこの茶トラを
飼いたいと言った

しかし
私の家は新築で
できたばかり

おまけに
夫がわざわざこだわった
木の家である

私は大反対し
結局
役所を通して
動物愛護団体をしていて
うちの愛犬がお世話になった
とても優しいTさんに
お願いすることになった  

今回も
とても優しいTさんは
快くこの猫を引き受けて下さった

本当にありがたかった

しかし
この猫がうちにいた数日を
下の子供と夫は
忘れられなかったようだ

結局
保護猫生活
1日か2日で
我が家族として
この茶トラを
迎え入れることとなってしまった

おかげで
せっかくの木の家が
そこら中傷だらけ

あっという間に
とても新築とは思えない状態に
柱や床がなってしまった

しかしながら
あんなに反対した私自身も
本当に本当に
可愛くて
今では
目の中に入れても
痛くないほどの溺愛ぶりである

特にお昼寝の時などは
私の腕枕に
お顔乗せて
毎日一緒に寝ている

私にとっては
本当に赤ちゃんであり
終生
末のかわいいかわいい
息子である

去年のゴールデンウィーク

やはり上の息子が
愛犬のお散歩中に
道路にヨチヨチと出てきた
1匹の赤ちゃん猫を見つけた

周りを見渡し
親猫を探したが
一向に
親猫の姿は見当たらなかった

そのままにしておくこともできないので
結局
私たちも現場に向かい
我が家に連れてきた

今回も
下の子供が
この猫も一緒に
我が家で飼いたいと言った

しかし
我が家にはもうすでに猫がいるし
その当時
うちの猫はまだ少し
気性が荒いところがあった

だから
多分ほかの猫を
一緒に飼うことは
無理だと思った

(今ではだいぶ大人になり
とてもお利口さんになった)

そこで
また愛犬と愛猫がお世話になった
動物愛護団体をなさっている
Tさんに相談した

すると
今回も快く
その仔猫を
預かって下さるとのことで
預かりに来てくださった

本当にTさんには感謝している

生涯
私はTさんに
足を向けて眠ることは出来ない

その後
Tさんから連絡をいただき
この仔猫が無事に
猫好きの方に
譲渡されたとのことだった

私はずっと
この仔猫には
あまり大したことはしてあげられず
申し訳ないと思っていたのだが
暖かいご家族に迎えられ
幸せになれて本当に嬉しかった

もちろん
預かって下さっていた
Tさんのところも
とても居心地が良かったに違いない

なぜなら
『譲渡会の時
いつも毛布に隠れちゃって
出できてくれないのよ。』
とTさんが
おっしゃっていたのだが
きっとそれは
にゃんが
Tさんのところから
離れたくないからだろうなと思った

今年のゴールデンウィーク

ゴールデンウィーク数日前に
子供たちが愛犬の散歩中に
ボーダーコリー風の犬を見つけた 

首輪はしていたが
1人で田んぼ道を歩いていた

実は
去年の10月の台風の時
実家の弟が
愛犬の散歩中に
ボーダーコリー風の犬が
雨の中
一人で歩いているのを見つけたが
見失ってしまったとのことだった

その後
この犬の目撃情報はなく
ボーダーコリー風ということもあり
なおさら
この子がどうなったのかと
心配していたところだった

私の家の近くに
そもそも
迷子の犬が
そんな沢山いるわけではない

さらに
ボーダーコリー風の犬とくれば
ますますそうそう
迷子の子はいないだろう

おそらく
あの台風の時の子に違いない

心配していた子を
やっと見つけられたのである

私たちにも連絡が来て
現場に行ってみた

みんなで犬を遠まきに取り囲んだ

子供たちが1人ずつ近づいたが
その犬が怖がっているため
触ることができない

吠えたり威嚇したりはしないのだが
怖がって触らせてくれない

子供たちも
知らない犬に触れるのが
きっと怖かったので
それが伝わってしまったのかもしれない

その日は諦めて
また次の日に来ることにした

しかし
その後2日間は雨だった

3日目の午前中
同じ場所に行ってみた

例の犬はいなかった

夕方も行ってみた

しかし
やはりいなかった

次の日
子供たちがまた
犬がいたあたりに行ってみると
やっと見つけることができた

今回も私達に連絡が入ったが
私達は子供たちに
任せることにした

そして
子供たちが無事に
この子と仲良くなることができ
保護することができた

なんと
今回は下の子が
勇気を振りしぼって
犬に触れてみたとのこと

お兄ちゃんもビックリ

『今まで大きな赤ちゃんだ
と思っていたが
ずいぶんと成長したなあ』
と上の子がポツリと言った

そして
ボーダーコリー風のその子は

我が家の玄関の中にいる

保護した後
役所に連絡した

ゴールデンウィーク中と言うことで
何とかそのまま
うちで
ゴールデンウィーク明けまで
犬を預かってもらえないかと
役所の方に言われた

次の日
役所の方と一緒に
動物病院に連れて行き
先生に診ていただいた

その後
役所の方のアドバイスにより
警察と
動物保護センターにも連絡した

やはり
1番いいのは
元の飼い主が見つかることである

元の飼い主さんも 
ずっと探しているかもしれない

なぜなら
犬も猫も子どもと一緒だから

今後は
しばらくみんなで
元の飼い主を探しながら
新しい飼い主も探す
ということになる

ところで
弟が言った
『なんで同じような犬種が来るんだろう?』

今回はボーダーコリーと
ボーダーコリー風の犬

もちろん
顔は違うが
とても姿が似ている

〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜

私は学生の頃
ハスキー犬を飼っていた

そして
私も3or4匹
愛犬の散歩中に
他の犬と遭遇し
保護した覚えがある

不思議なことに
その当時の私は
怖いともなんとも思わず
その迷子たちを触って
連れ帰った

今思えば
みんな成犬だったように思う

そして
当時は
動物愛護団体など
頼れるところもないので
自力で元の飼い主を探したり
新しい飼い主を探したりした

みんな元の飼い主のところには
帰れなかったが
ありがたいことに
新しい飼い主がそれぞれ見つかり
幸せに過ごすことが出来たと思う

そのうちの1匹が
確かに
当時飼っていた犬と同じ
ハスキー犬だったのである

全く縁とは不思議なものである

〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜

妹が知り合いに
犬を保護したことを伝えたところ
わんわんランドだね
と言われたそうだ

しかし
私は
猫もいるので
わんにゃんランドだな
と思う
今日この頃である

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