【テディが宝石を見つけるまで】
児童文学作品【テディが宝石を見つけるまで】は、言葉が話せるテディという犬のおはなし。
ただし、会話ができる相手は詩人と子どもだけ。
ある日、飼い主である詩人が
“君が宝石を見つけられるといいな”と
言い残して亡くなる。
テディは吹雪で遭難した幼い兄弟を救助する。
無事、子供たちと再会した母親はテディに向けて感謝を伝える。
”あなたは宝物よ”
つまり、
他者に尽したテディ自身が『宝』だった。
私の家に、ホームステイしている女の子。
5月から長期、10カ月間の留学です。
長女の通う高校は海外留学の拠点校となっていて、海外の留学生や、帰国子女がおります。
驚いたのは、入学すると、
国際科のひとクラスに5カ国の国籍が集まっていたことです。
そんな多国籍な学校。
長女は高校留学がしたいと、この学校を選び、
只今、念願かなって留学中。
交換留学ということで、
我が家にタイからの留学生を受け入れて生活しています。
5月に我が家に来た時は、長女もまだ留学前だっので、一緒に学校へ行ったり、遊びに行ったりしていました。
8月終わりに長女はアメリカに出発してしまったので、2学期からタイの子は1人で学校に通うことになりました。
様々なタイプの子が留学してくるようですが、
我が家に来てくれた子は、とてもしっかり者。
身の回りのことはきちんとこなすし、
学校へも真面目に通っています。
タイからの留学生はお金持ちが多いようで、
派手に遊ぶ子もいるようですが、
その子はタイといってもすごく田舎の方から来た子らしく、 慎ましい生活をしています。
今はネットが繋がるとこならどこでも連絡取り合うことができるし、母国の番組をネットで探して見ていたり、SNSもしています。
たまに、タイの番組やタイからの電話ばかりの様子に (何しに留学しにきたのかな⁇)
と思うこともありましたが、
留学してきて半年経った頃、
『私は日本の大学に行きたい』
と、思いを語ってくれました。
そんな思いを話してくれるんだ〜と、
嬉しく思いました。
特別な事は何もしてあげられず、ひたすら家族のイベントや、地域行事に参加するくらいで
退屈したのではないかな⁇と思うのですが、
我が家の過ごし方で良いようです。
先日、学校で、留学生たちの送別会が行われました。我が家の留学生は2月までですが、
冬休み明けには帰国する子もいます。
様々なタイプの留学生や受け入れた家族が集い
思い出を語りながら茶話会やゲームをして過ごしました。
最後に、留学生たち一人ずつあいさつがあり、
思い出を語ってくれました。
もちろん我が家の彼女もあいさつをしてくれました。
日本にたった一人で来て寂しかったので
私たち家族が本当に頼りだったそうです。
『私が英語で通訳するからね』と言った長女や
夜ご飯を食べない彼女へ
『今日は夜ごはん食べる⁇』
『お肉だよ〜どう⁇』
というような、家族の何気ない一言がとても嬉しかった、と、涙ながらに話してくれました。
彼女の言葉を聞きながら、
良かったのかな⁇と思う一つ一つが
彼女にとっては救いだったんだな、と、
私たちこそ学ばせて貰いました。
初めて海外の人を受け入れて、しかも10カ月間という長い期間を過ごすことは、実は大変な事なんでしょうけど、私たちは彼女に来てもらって
本当に良かったぁと、しみじみ思いました。
娘2人が習う日本舞踊や、息子が習うピアノ
小学校の参観や中学校のイベント
地域の運動会や芋掘り、餅つきなどの場に連れて行き、きちんと参加してくれるので、地域の皆さんに彼女を知ってもらい可愛がってもらえました。
色んな家族がいる中で、人との繋がりや地域の繋がりで土日の予定がいっぱいな私たち家族に元に来たという事、どのように学んでくれたかな⁇
残り2カ月余り、一日一日を大切に、
元気に過ごせたらと思います。
彼女から私へ
『毎日弁当を作ってくれてありがとう
お弁当、とっても美味しいです。』
それが一番心配だったけど、
私が救われた嬉しい言葉でした。
お互いに貴重な時間を過ごし、支え合えたことに感謝がこみ上げます。
誰かのために自分自身を磨き抜く中に
宝の人生は築かれていく。
留学生と共に
残りの時間を一日一日を
大切に過ごしていきたい。
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