【映画の感想】TITANE/チタン
監督:ジュリア・デュクルノー
製作:2021年、フランス・アメリカ・ドイツ
2022年4月1日上映、108分
あらすじ
幼い頃、交通事故により頭蓋骨にチタンプレートが埋め込まれたアレクシア。彼女はそれ以来<車>に対し異常な執着心を抱き、危険な衝動に駆られるようになる。遂に自らの犯した罪により行き場を失った彼女はある日、消防士のヴィンセントと出会う。10年前に息子が行方不明となり、今は独りで生きる彼の保護を受けながら、ふたりは奇妙な共同生活を始める。だが、彼女は自らの体にある重大な秘密を抱えていた──
感想
なんだかすごいものを観てしまった!って感じ。めちゃ面白かったです。
生々しさと痛い描写がたっぷり…
前半は痛すぎてグロすぎて目を開けてられないところも何か所かあって自分のグロ耐性の低さにちょっとがっかりした笑
もう乳首のピアス引っ張るとこで
うわーん痛いよーってなってて、
シェアハウスのシーンはもう…心臓がバクバクして頭がぐわーんてなってめっちゃ変な汗かいた。
途中退出が頭を過ぎったのはこれが初めて…
途中退出はしなかったけど、ちゃんと観れてないとこがあるなんてもったいなさすぎる…わりとそういうの大丈夫な方だと思っていたんだけどな。
キル・ビルとかジョン・ウィックとか観る時のノリでは観てられなかったな…
シェアハウスのとことか、
あーそうだよね、椅子使って殺したんだもんやっぱそこ座るよね…グチャッ!
いやぁー!…うっ🤢
みたいな。
あとあのかんざし?便利な棒、色んなことに使い過ぎこわすぎ〜ってなった。
ちゃんと洗ってる?大丈夫?とも思ってしまった笑
他にも自ら鼻を折るシーンとかうわぁ…ってなるシーンはたくさんあるけど、1番びっくりしたのは車とするシーン。
車といたすって…
一体どういうこと!?ってなった笑
なんか前衛的過ぎてエロさとかそういうのをとっこしちゃって、そういうシーン観てる時の気まずさとかも全然感じなくて、ただただほぇ~ってなってた。ミッドサマーの儀式観てる時みたいな感じ。
で、車との子どもを身籠り、身を隠すために消防士の行方不明の息子になりすまして以降は、前半とはまた違う意味でグロくて痛くてうおぉ…ってなった。
乳首や股から黒いドロっとした液体が出たりお腹がどんどん大きくなっていって、裂けて、更に穴が空いて。いやーこわかった…
そんな感じなんだけど、なんか芸術的で美しいと感じてしまう映画だった、不思議。
使われている音楽もかっこよかったな。
消防士のパーティ楽しそうだった!
その後のダンスシーンでのみんなのポカン顔がなんともいえない、好きなシーンです。
アレクシアもエキセントリック過ぎて何考えてるのかわけわかんないけど、ヴァンサンもなかなかヤバい人物だったな。
お尻になんの注射打ってるんだろ…ってわからず観てたんだけど、後で聞いたらステロイドなんですね。マッチョ維持のための。ますますヤバいおじさんだなぁヴァンサン。
シェイプ・オブ・ウォーターみたいな愛の物語って観る前に何かで読んだけど確かにそんな感じもするかもしれないって思った。
ヴァンサンと生活するようになったアレクシアは前半のアレクシアとは全然違う、笑顔も見せるし柔らかくなっているというか。
ただグロいだけじゃなくてハチャメチャ感がすごいのに、愛とか家族っていうテーマがしっかりと芯にあって最後に心を動かされる作りになっている。すごいです。
RAWもヤバいらしいけど観なきゃだな。