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初心者でも簡単に挑戦できる3000m級の山(注意は必要)
体力にはそんなに自信がない私ですが、登山にハマっています。若い頃には感じなかったのに、自然を見てとても感動するようになりました。
とりあえず絶景を見てみたいという方へ
1.ほぼ乗り物で高所までいける
2.登山道が整備されている
3.レストランや宿泊施設がある
4.晴れていれば写真映えする
そんなオススメの山について書いてみます。このような山は9月中旬あたりから紅葉が始まります!
乗鞍岳(3,026m)
長野県と岐阜県の境目にあり、北アルプスの南端に位置しています。
マイカー規制があるので、長野県側からは乗鞍高原観光センター、岐阜県側からはほおのき平バスターミナルに車を停め、そこから標高2,702mの「畳平」までバスでアクセスが可能。公共交通機関でも松本駅からバスを乗り継いでいけます。
バスで行ける場所では標高日本一。
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右手前は雷鳥撮影に夢中な人々
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乗鞍岳は複数の火山体が集まった複成火山で23のピークがあります。畳平バスターミナルから主峰の剣ヶ峰(3,026m)まで約1時間半で登ることができます。往復合計5.5キロ、登り合計430mほど。
剣ヶ峰までいかなくてもバスターミナルから15分で行けるピークや7つの湖や散策路もあります。
夏でも20℃以下の日ばかりだそうで、私が行った昨年7月下旬は、途中から雲がかかり冷え込んできて帰る間際は14℃でした💦半袖、短パンという間違えた格好で来てしまった観光客が震えてました。
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7月下旬でも雪が残っていて、この大雪渓でスキーを楽しんでいる人がおり、事前知識が全くなかったのでとんでもなく驚きました。雪の中の黒い点は人です。
当たり前ながらリフトはないので、滑ってはまた自分の足で登り、また滑る。滑れる範囲が狭いので失敗したら事故確定のスキー場!
山を走る人、自転車で登る人、雪渓で滑る人、野鳥や高山植物が大好きな人…いろんな趣味があるよねと登山をはじめてから知りました。
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山頂からは隣の御嶽山や、富士山、北アルプス、八ヶ岳など見ることができるそう(私が登った時は雲の中で真っ白)
途中から岩や石があり、ゴツゴツしていて浮石に足を取られやすくなるため注意が必要です。観光客がサンダルで登っていましたが、どう見ても痛そうでした。山にサンダルやヒールはNGです。
先日、八ヶ岳で出会った「登山用サンダル」を履いている人に、痛くないのか尋ねたところ「小石が入らないように気をつけて歩いているけど、失敗して石が入ると痛いっすね。」と教えてくれました(笑)ごく稀に山を足袋や裸足で登ってる人もいます。ドM級ですね。足裏は鍛えてる人でも痛そうです。
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登山ではない散策路でも多くの高山植物や野生動物、絶景を楽しむことができます。私が行った時は国の天然記念物のライチョウ親子がいました。
木曽駒ヶ岳(2,956m)
長野県にあり、中央アルプスで一番高い山です。ロープウェイで標高2,600mまで一気に上がれます。
ロープウェイ乗り場の「しらび平駅」まではマイカー規制があるので、車の場合は菅の台バスセンターに車を停め、電車の場合は駒ヶ根駅、高速バスの場合は駒ヶ根インター近くの女体山入口からバスでアクセスします。
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このロープウェイは日本一の高低差(950メートル)を誇り、終点の千畳敷駅の標高は2,612メートルで、日本一高い場所にある駅だとか。
千畳敷駅を降りると、そこには「千畳敷カール」と呼ばれる2万年前の氷河の氷で削られてできたお椀型の地形が広がっています。
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宝剣岳の岩峰や、目の前に迫る岩壁のスケールが圧巻です!
そして約150種類の高山植物が咲き誇り、7月中旬から8月中旬が特に見頃。一眼レフを持った人々がたくさんいました。
カールを背に、ロープウェイの方向には南アルプスの山々を一望でき、天気が良ければ富士山も見えるそう。
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下は雪の積もった駒ヶ根の街
登山をしなくても45分ほどで一周できる散策路があり、雲上ハイキングが楽しめます。
夏、冬ともに私はライチョウに出会うことはできませんでしたが、運が良ければ出会えるかも?
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雲がなければ南アルプスが見える
近くの子どもが「すごい!雲の上だ!」と喜んでました。
春の残雪、夏の高山植物、一面に広がる秋の紅葉、冬の雪景色。ロープウェイが通年営業していて季節ごとに異なる風景が楽しめます。
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真ん中の線は踏み跡、黒い点は人
千畳敷駅から木曽駒ヶ岳までは片道1時間50分ほど。往復合計の登り降りが450m、3.5キロくらい。最初の登りは急なので、体力が必要です。岩もあります。
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雲がなければ南アルプスの他に北アルプスや御嶽山も見え、360度パノラマビューです。
立山の雄山(3,003m)
こちらは以前に記事で書いた立山黒部アルペンルートを使って乗り物を乗り継ぎ、標高2,450mの室堂まで行きます。
室堂から雄山までは片道2時間ちょっと。
往復5キロで合計の登り降りが590mほど。
私は4月に行きましたが、雪が積もってるのにガスって風が吹き雨が降りだしたため、途中で撤退しました。まだ登頂したことはありません。
9月に再度チャレンジ予定。
すでにアルペンルートと山荘の予約済み。紅葉が見れそうでワクワクします。
【注意事項】
⚫︎乗り物酔い
クネクネした山道をバスに乗るため、乗り物に酔いやすい人はおすすめしません。
特に乗鞍岳は長時間乗車します。私の後ろに乗っていた小さな男の子は下山の時に気持ち悪くなり吐いていました。せっかくの旅も乗り物酔いしたらつらいですからね。
⚫︎天候
山の上の天気は変わりやすく、晴れていてもみるみる曇ってきて雨が降ることもあります。
高い山は特に日差しがあれば暑く、風が吹けば寒いです。防寒具と雨具は必要です。
山の天気は「てんきとくらす」と麓の天気予報を参考にしています。コロコロと予報が変わるので注意。
⚫︎服装と持ち物
登山をする場合に限らず山ではリュックなどに荷物を入れ両手をあけておく方が安全です。靴はスニーカーか登山靴。羽織れるものを持参しましょう。あと雨具も。
散策ではなく登山をするなら両手があくようにレインウェア一択です。
飲み物も忘れずに。
観光地なので、一応ロープウェイやバスを降りたところにレストランや売店はありますが、歩くと小腹が減るのでちょっとした食べ物も持っておくといいです。エネルギーがなくなると動けなくなります。ゴミは持ち帰り必須です。
⚫︎体力
コースタイムはあくまで目安であって、天候や個人の体力で全く変わります。駅の階段すら登ると息切れをする方は少し運動をして体力をつけてから行きましょう。
高山病の危険もあるため、睡眠をよくとり、ご飯をしっかり食べ、深呼吸をして無理のないペースで。
⚫︎運行情報など事前の確認を
季節や曜日でバスやロープウェイの運行時間、料金が変わります。豪雨の場合、通行止めや運休になったりしますし、逆に天気の良い休日はかなり混雑します。
また雪が降り出すのもはやいので、事前の情報収集は必要です。
ほぼ乗り物が山を登ってくれるお手軽登山とはいえ、山なのでちゃんと対策をして楽しみましょう。デジタルデトックスにもなって最高です。
ただの趣味ですが、土曜日に木曽駒ヶ岳に登って興奮したので、興味のある方の参考になればと書いてみました。