#10 初恋1年半の今
昨年の今頃、私の初恋の話を書きました。
その後どうなっているんだと気になっている方もいるかもしれないので、近況を綴ってみたいと思います(気になってない?笑)
1.コロナ下の再会旅行
この夏もベイエリアに来た理由の一つは、今年も一緒にバケーションを過ごすためでした。昨年はコロナパンデミックがアメリカでも広がり始めたころで、ロックダウン状態でしたが、今年はワクチン接種率上昇とともに、旅行も解禁。
サンフランシスコ・ベイエリアではレストランのインドアダイニングも普通に入れるようになっています。(最近になりワクチン接種を証明するカードの提示が求められるようになりましたが)
そこで、今年はワシントン州、マウント・レーニア国立公園と同じくワシントン州の海沿い、Lunmi Islandやその周辺への旅行を一緒にすることに。
彼の仕事がますます忙しく、離れている間のコミュニケーションは、週に数回のメッセージのやりとりと、月2−3回オンライン通話くらい。
彼と私の関係は友達感覚で、恋人どころかデート未満(デートというのは、アメリカではお互い好感をもって一緒にでかけたりするけれど、お互いにコミットはせず、他の人ともデートをしても良いという関係性のレベルです)で相変わらずなのですが、あまりまとまって休みを取れない中、1週間のバケーションを一緒に旅行に行きたいと思ってくれるのが何より嬉しいことでした。
Googleシートを使って旅行プランを練り、飛行機やエアビーの予約も手分けをしてブッキング。
二人とも食べる事が好き、料理が好き、ハイキングや自然の中のアクティビティが好きなので、とんとんと計画も立っていきました。
最後の日は私がずっと憧れて行きたかったLunmi Islandのthe Willow Innというオーベルジュに泊まることに。
ここは、CIA時代、クラスメイトがインターンに行った場所で、島で取れた食材を使った素晴らしいお宿なんだよと教えてもらって以来、いつか行きたいと願っていた場所でした。
現在OAD(Opinionated About Dining)という、影響力のあるレストラン投票サイトのアメリカナンバーワンレストランにもなっているThe Willow Inn。お値段もそれなりなので、行きたいというリクエストにすぐOKと言ってくれた彼には大感謝です!
ワシントン行き自体、割と直前に決めたことで、そして憧れのお宿に好きな人と泊まるという夢が実現する流れになったことに、不思議な感動を覚えつつ。。。いよいよ旅行へ。
10ヶ月ぶりに会う彼は、少し痩せていて、仕事が本当に大変なんだなぁと少し心配にもなり、でもリアルで会える嬉しさでいっぱいでした。
飛行機が朝早いので、前日は彼の家に泊まり、早朝暗いうちに家を出てワシントンへ。
2.ありのままでいられる関係性
私が彼といて心地よいと感じるのは、離れていた時間が長くても、一緒にいるとずっといたような感覚になる不思議さがあること。おしゃべりの種が尽きない一方、黙っていても、沈黙の中に穏やかな安心感があること。そしてお互いのパーソナルスペースの感覚が似ているので、ずっと一緒にいても疲れないのです。(これは1人時間の大事な私にとって珍しいことなのです)
実際会っているとなかなか言えないことも、文字だとシェアしやすく、1年半の間にいろんな価値観、考えをシェアしてきました(だからこそ友達感が強いのかもですが)
だから、彼がどう思っているんだろう?とか、こんな事をしたり言ったりしたら嫌われないかなとか、呆れられないかなとか、そういうことが全くなく、ありのままの自分で過ごせるし、彼自身も、よく「You know me...」と言うように、彼が自分自身の性格の難しいと思っているこだわりも、私相手には出せるのだと思います。
どんなに親しい友人や家族とでも、2人きりで旅行をするのは、何かとストレスがあるものです。その原因として、ちゃんとお互い次どうするかを話し合わない、片方が相手に合わせる、言わなくてもわかっていると思った。。といったミスコミュニケーションが大きいと思います。その点、彼とはちゃんと次はこうしようと話し合って決められるし、お互いにこうしたいをちゃんと言って、その理由や利点も出した上で、じゃぁこうしようか・・・とうい着地点を見つけられるので、びっくりするほどストレスフリー。
とはいえ、喧嘩を全くしなかった訳ではなく、お互い頑固なところがあるので、今回は初めて喧嘩もしました。でも、その後、気まずい沈黙のあと、お互いに言い過ぎたことを謝り、自分はこう考えるけど、あなたは違うんだねというコミュニケーションが出来たことが、お互いの心の距離を縮めてくれたと思います。
喧嘩をしても恨みを残さない。そのポイントは、ちゃんと言いたいことを言い切るそして、相手の言い分も認める(受け入れる必要はないけれど)事なのだと思いました。
マウントレーニアのハイキングも、海岸線でのカヤッキングも、夢のオーベルジュでのひとときも、本当に一瞬一瞬が楽しくて、幸せで、心地よくて。彼もほんとに良いバケーションだったねと言っていて、今年もエイッと飛んできてよかったなぁとシミジミ。。。
その後も時々週末デートをしていて、先日の誕生日当日も「一緒にお祝いしよう」と彼がディナーを作ってくれ、嬉しい節目のバースデーとなりました。
3.執着を手放す 今を楽しむ No expectationで
私は彼を好きだし、彼が大事にしていることを尊重したい。
そして彼も私を好きだと言ってくれて、私に幸せでいて欲しいと想ってくれる。そして、言葉以上に、こうして一緒に時間を過ごせるように休みをとって、動いてくれる。
それなら、今はこの関係性が友達なのかデートなのか恋人なのか、分類しなくてもいいや。。。
と、また一つ執着を手放して軽くなれた夏でした。
期待をする(expeectationを持つ)ということは、ある意味未来の可能性を狭めるのでは?と思います。
未来は現在の延長にあり、今を楽しんで大切に過ごしていれば、その今がどんどん連続し未来を作っていくのだから、最初から「こうあって欲しい」「こうあるべき」を設定してしまうとぐっと自由度が下がる気がするのです。
それは無計画に流される事とも違い、ビジョンは持ちつつ、そこに執着しないという事かもしれません。
彼との出会い、関係性は、私自身の中の【男性性/Mind/思考】と【女性性/Heart/感情感覚】の統合をぐっと進めてくれました。
結婚がしたい、愛し愛されるパートナーが欲しい、と外側に求めてきたものが、求めなくても愛は内側にあると気づく事ができ、いろんな関係性、いろんな形の愛があると気づくことになりました。
会いたい会いたいと焦がれることもなくなり、早く早くと焦る気持ちもなくなり、全ての事が最適な時に成ると、無条件に信じることが出来、過去や未来ではなく、今を大切に過ごせるようになったなぁと。
以前は彼に対してだけでなく、周りの人に対して「こうしたらもっと幸せになるんじゃないか」とか「こういう受け取り方、考え方をした方が楽なのに」とか、おせっかいな気持ちを持っていましたが、この辺も手放しつつあります。
苦労しているように見えても、悩んでいるように見えても、それは現在のその人が潜在意識で選んだ状況であり、そこから何か学びや得るものがある。だから、私があれこれ考えても仕方ない。
どんなに愛する相手であって、大切にしたい相手でも、その人の人生はその人のもの。パートナーでも、親子でも、その人の代わりは出来ないのです。
相手を変えようとしない。
相手をジャッジしない。
これは自分自身が自分を無理に変えようとしたり、自分責めをしなくなるに従って出来るようになってきた事です。
内側と外側
対自分と対他者
これらは対になっていて、外側の状況に違和感があったり、望むものでないならば、まず内側と向き合い、自分自身との接し方を変えていくと、外側も変わっていく。
このことが、身を持って体感させてくれている事の一つが彼との関係性だなと感じています。
2021年9月14日
<写真>
1枚め:レーニア国立公園内パラダイスのトレッキングルートからマウントレーニアを望む
2枚め:ハイキング中に出会ったビーバー
3枚め:カヤック上から
4枚め:The Willow Innの朝食
5枚目:今日の瞑想で浮かび上がったイメージの水彩画
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