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#054 日本の新幹線初の脱線事故から心に留めてほしいこと

皆さんおはようございます。10月24日木曜日
本日も防災士の恵理​がお届けいたします。
本日もきてくださりありがとうございます。

本日は昨日の放送に引き続き、新潟県中越地震のお話しをします。

昨日の投稿でも少し触れましたが、新潟県中越地震により日本で新幹線の営業運転中、初めての脱線事故が発生しました。
20年前の2004年10月23日17時56分頃発生した新潟県中越地震により、上越新幹線の東京発新潟行き「とき325号」が上越新幹線浦佐駅から長岡駅間で脱線しました。
地震発生時、新幹線は時速約200kmで走行中でしたが、早期地震検知警報システムによる非常ブレーキが作動し、脱線地点から約1.6km先で停止しました。
そのおかげで新幹線には乗客乗員155名が乗っていましたが、死傷者は0名という奇跡を起こしました。

被害は最小限に食い止められましたが、脱線箇所が高架上であった上に、この事故の原因となった新潟県中越地震は余震が多発したため、脱線車両の撤去作業が難航し、11月18日になってようやく事故車両は撤去され、全車両廃車。また上越新幹線全線で運転が再開されたのは12月28日でした。
この事故は日本では新幹線の安全神話の崩壊として否定的に報道される一方、高架橋が崩壊しなかったことで、新幹線の安全性を裏付けるものとして海外では評価されました。

この事故の後、鉄道会社は社員一人一人の安全意識を高めるために、様々な訓練が継続的に実施されています。
「危ないと思ったらすぐに列車を止める」「現地の判断が最優先」という原則の徹底。
特に事故を知らない若手社員に向けて安全研修を実施し、過去の事故の教訓を学ぶ機会を設けているそうです。
「災害はいつ来るかわからない、必ず来るもの。」と考え、「日頃の訓練を大切にしてほしい」という言葉に象徴されるように、常に備えを怠らない姿勢が最重要視されています。

私たちもちょっとした事件・事故で電車が止まったことはありますよね。
急いでる時や混んでいる車内ではどうしても「何で今、こんな程度のことで電車を止めるの」と思ってしまうこともあります。思うことは人間ですから当然のことです。
でもそれは運転手さんや乗務員さんが、私たちの安全を最優先に考えての行動だということを忘れずに、思ってしまっても言葉や態度に出さない。
できれば「判断してくれてありがとう」という気持ちで過ごせるように、余裕を持って行動していきましょう。

最後までお読みくださりありがとうございました。
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