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心の病を抱えた主婦のリアル:仕事と家事のバランスを求めて



私がこの話を伝えたい理由は、同じような悩みを抱える方々に、少しでも希望やヒントを届けたいという思いからです。多くの困難を乗り越えてきた中で得た知識や経験が、今後同じような状況にある方々の力になることを願っています。自分の体験をシェアすることで、少しでも気持ちが軽くなり、前向きになれるきっかけとなれば嬉しいです。


1. 自分の過去~現在

幼少期からの気づき

私がまだ子供のころ、うまくいかないことが多かった理由が理解できませんでした。学校で勉強がうまくいかないことがあり、周囲と比べて「変わっている」と感じていましたが、それが双極性障害やADHD(注意欠如・多動症)の兆候だとは思いもよりませんでした。特に、感情の起伏が激しく、些細なことで極端に喜んだり、反対に落ち込んだりすることが多かったのです。これも双極性障害の特徴であり、当時はそれが自分の性格だと思っていました。また、ADHDの影響で集中力を保つことが難しく、何かに夢中になると周囲が見えなくなり、やりかけのことを忘れてしまうことが多々ありました。親はそのことに触れたがらず、見て見ぬふりをしていたため、私もそのままで受け入れていました。

学習面での改善と社会に出てからの苦労

学業面では努力を重ねることで改善し、大学卒業まではなんとか達成しました。しかし、社会に出てからは、特に仕事のプレッシャーや周囲との調整に苦しみ、何度も挫折を経験しました。ADHDの影響で仕事を始めるとすぐに集中しすぎてしまい、重要なことを見落としたり、逆に小さなことに過剰にこだわってしまうことがありました。さらに、感情の浮き沈みが激しく、双極性障害の症状として、仕事での失敗や人間関係のトラブルが心に大きなダメージを与えていました。努力しても、安定した職場環境を見つけることは難しく、長年のストレスと疲れが蓄積していきました。

職場での指摘

社会に出てからは、「やる気がない」「ミスが多い」といった指摘を受けることが多く、定職に就くことが難しいと感じました。どんなに頑張っても評価が低く、心が折れそうでした。

結婚と育児の壁

結婚し、子どもが生まれてからはさらに困難な状況が続きました。家事と育児の両立が難しく、特に病状が悪化するにつれてその負担が増しました。その一方で、旦那の持病(網膜色素変性症)の進行と、家族のサポートをすることに対するプレッシャーが重なり、私の心はますます疲れていきました

旦那が視力低下を進めていく中で、サポートが必要となり、さらに家事や育児を優先しなければならないプレッシャーが重くのしかかりました。ADHDの特性も影響し、時に家事を後回しにしてしまったり、子どものケアを十分にできていないのではないかと感じることがあり、心の中で葛藤が続きました。

診断と現状

旦那の勧めで心療内科を受診し、精神的な障害があることが分かりました。精神障害者手帳の申請も進めており、この診断を受けて、ようやく自分の状態を理解でき、少しずつ前向きに考えられるようになりました。双極性障害やADHDが自分にとってどれほど重要な要素であるかを認識し、それに合わせた対処法を身につけることで、今の自分を受け入れることができるようになりました。


2. 転換

音声配信との出会い

私の人生に転機が訪れたのは、音声配信との出会いです。配信を通じて他の人と交流し、楽しい時間を持ち、仲間とのつながりを感じることができました。それが自分を肯定する力となり、前向きな気持ちが芽生えました。双極性障害やADHDによる気分の波があっても、配信を通じて自分のペースで新たな挑戦ができる環境が整いました。

新たな挑戦

その後、請負業務という形で自分のペースでできる仕事に出会いました。この仕事は過去の経験を活かしながら、楽しんで取り組むことができ、成果を出せるようになりました。以前のような職場のプレッシャーに悩まされることなく、安定した仕事ができることに感謝しています。

会社の理解ある環境

現在の職場では社長の理解と配慮があり、柔軟な働き方ができています。この理解ある環境が、私が仕事を続けられる大きな支えとなっています。


3. 問題点

障害特性による困難

私には過集中という特性があり、仕事に没頭しすぎて家事を疎かにしてしまうことがあります。家事を優先すべきという思いと、仕事に集中したいという気持ちとの間で葛藤が生じ、バランスを取るのが非常に難しいです。さらに、双極性障害の影響で気分が極端に変動し、モチベーションが高い時と低い時があるため、持続的に安定した成果を出すことが難しいことがあります。

家族からのプレッシャー

「主婦として家事を優先すべき」という両親や旦那の価値観との衝突があります。自分のペースで働きながら家事をこなすことに対する理解が不足していることが悩みの一つです。これに加えて、旦那の健康状態が悪化していることで、彼のサポートをしつつ仕事もこなさなければならないプレッシャーが重くのしかかっています。

夫との関係の困難

夫は毎日アルコールを摂取しており、その相手をすることが私のストレスになっています。無理解な言動が多く、家が汚れていることへの苛立ちが積もり、心の負担となっています。さらに、生まれ持った持病(網膜色素変性症)の影響で視力が低下している彼をサポートすることへの負担もあり、関係性の改善が求められています。

娘の疑い

娘が「ママと同じ病気かも」と感じていることが気がかりです。私の病気が遺伝することへの不安が、娘の心にも影響を与えているのではないかと感じています。この問題に向き合い、娘が安心できるように支えていきたいと考えています。


4. まとめ

障害とともに生きる大変さ

精神障害が目に見えないため、周囲の理解を得ることは簡単ではありません。しかし、それでも私は前向きに生きていきたいと思っています。障害があっても、それを理由に諦めることはありません。困難な状況の中でも、少しずつ前を向いて生きていくことを決意しています。

双極性障害とADHDへの理解

双極性障害やADHDの特性に理解を持つことが、私にとって大きな支えとなっています。これらの障害には、感情の浮き沈みや集中力の欠如、衝動的な行動が伴いますが、適切な対処方法や支援を受けることで、より良い生活を送ることができます。この経験をシェアすることで、同じような症状を抱える方々にも少しでも前向きになってもらえたら嬉しいです。

もし、同じような状況で悩んでいる方がいれば、一緒に乗り越えていけたらと思います。





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