ヨコハマトリエンナーレ2020 AFTERGLOW 光の破片をつかまえる
行ってきましたヨコトリ2020。今日の天気は曇りでした。
アートイベントには、自分の(とても狭い)守備範囲を飛び越えた場所にある作品との出会いを求めて行きます。音楽フェスとかもそうで。好きなものだけ見たり聞いたりするのは楽しいし幸せだし安心なんだけど、刺激もらうことも必要だなと思うよな。
わたしにとって親近感のある光とは、周囲を闇に囲まれているときにあちらから差し込んでくるもの。進むべき方向を示すとともにそこで待っていてくれる光。だと思ってます。
ニック・ケイヴ(Nick CAVE)
回転する森
きれいだった。YouTubeでなんと設営の様子が見られます。
新井 卓(ARAI Takashi)
千の女のための多焦点モニュメンツ No.1〜10
集合を解体していくと最後は1になる。一人ひとつの玉留めに込めた「どうかご無事で」というような切なる想いが、千個集まることで「お国のために立派に散りなさい」という権力からのプレッシャーにすり替わりうる怖さ。
アーティストによるリサーチ・ノートも合わせて読むと理解が深まります。
竹村 京(TAKEMURA Kei)
修復シリーズ
壊れたものを繕うといういとなみは、ただただ尊いと思います。
ローザ・バルバ(Rosa BARBA)
地球に身を傾ける
これなんだろう・・・と座りながらボーッと眺めていたら、一緒に行った友だちがしっかりパネルを読んでいてくれて、このきれいな青いのが放射性廃棄物処理場だということがわかりました。
岩井 優(IWAI Masaru)
彗星たち
ローザ・バルバの作品がある展示室を出ると、このコーナーがありました。ガツン、ガツンと揺さぶりをかけられる。
レーヌカ・ラジーヴ(Renuka RAJIV)
自閉症のユートピア
今回、このアーティストを知れたことが大きな収穫の一つかな。インドの人みたい。「他者とのコミュニケーション手段として制作される」とあったけど、素晴らしすぎますね。
川久保ジョイ(KAWAKUBO Yoi)
ディオゲネスを待ちながら
このアーティストさんはスペインのトレド出身だそうです。それでエル・グレコ?グレコめちゃ好きなので高まりました・・・。
プロット48の展示、疲れちゃって全然しっかり見られなかったので、皆さんのレポートで追体験させてもらおかな。
横浜美術館での展示は、出品作品の30〜40%くらいが核、原発、放射能、を扱っていました(体感)。
パク・チャンキョンの遅れてきた菩薩という映像作品も面白かった。敦賀原発の「もんじゅ」「ふげん」がそれぞれ文殊菩薩と普賢菩薩が由来って知らなかったので衝撃を受けた。本当、原発問題がいっこうに解決しない国・日本に暮らしていながら恥ずかしかったです。
他にもいろいろ興味深い作品(フィリピン関係のあたりとか)あったんですが、写真に収まっているもの中心に記録しました。