鳥羽水族館そぞろ歩き 三重旅その2
三重の伊勢志摩あたりに行ってきたよ~その1リンクは下に。
関西人のため、スペイン村だけなら日帰りできたのだが、せっかくなので一泊することにした。
うっかり高いタイミングでホテルを予約してしまう等、失敗もあった。
その話は余裕があればするとして、回ったところの話を優先して書く。
2日目は鳥羽に行くことにした。
私は動物が好きだ。動物が見られるところは押さえたい。
鳥羽水族館には子どものころ修学旅行で行ったきりで、どんなところか正直ほとんど覚えていない。マナティとジュゴンがいた記憶しかない。
鳥羽へは近鉄の最強切符、まわりゃんせで到達した。
駅から少し歩いて鳥羽水族館へ。駅から海沿いに歩くだけなので、さほど迷わなかった。
歩く途中にも海の生き物の意匠がある。かわいい。
鳥羽水族館は、さほど混んでなかったからすぐ入れた。混んでいると入場規制が発生していることもあるらしい。
水族館という施設のせいか、とても子どもが多い。
かわいい。そしてうるさい。
子どもって人間のパワーを感じる。育ててる人は大変だろうな。
鳥羽水族館は、順路がなく好きなペースで回れる水族館だそうだ。
そのコンセプトに従い、特に目的もなくだらだら回ることにする。
肌にスタンプを押すと再入場可能なので、お昼は水族館の外で食べてまた水族館に入場するということも可能である。
館内レストランはすぐすし詰めになってしまう規模なので、嬉しい配慮だ。
展示動物の中には、ザリガニやアリゲーターガーなど、珍しくはないけど展示次第で面白くなるものもある。
アリゲーターガーが「生きた化石」として扱われているのは知らなかった。
外来種を見せるというのは、良いアイデアではある。ごく普通に生活していると、外来種のことは忘れがちだ。
外来種そのものに罪はない。外来種を拡散する人間が悪い
ザリガニは私の通っていた小学校で飼っていたので、懐かしい気持ちになった。現代の小学校でも飼うのだろうか。
何分小学生は雑なので、軽い気持ちで他の生き物と同じ水槽に入れたり、土日は断食状態だったり、幸せなザリガニ生とは言い難い暮らしをしていた。今思い出すと罪悪感がある。現代の小学生はなるべく生き物に優しくしてほしい。
半屋内のようになっている場所では、ドクターフィッシュが展示されていた。
人間の角質をつまんで食べる魚である。
ドクターフィッシュの入っている入れ物は水槽というより池のような形になっていて、そこに手をつけるとつつかれる。くすぐったい。
大人気で逆に写真がとれなかった。行ってみるとわかると思うが、必ず知らない人が画角に入ってしまうのである。
角質を取る行為は魚ではなくてもできるので、はたしてどのくらい医療効果があるのか謎である。
本当に皮膚病が治るのであれば、保険がきくはずだし。
しかし、トルコの温泉で角質をついばむという生態を獲得し、人間と共存してきたというのは面白い。
不思議な生き物だなあ。
変な生き物コーナーも見た。
暗い空間にたくさんの生き物が並んでいた。ちょっとおどろおどろしい雰囲気である。
変な生き物とは、不思議な生態を持つ生き物ということだ。
これは白いナマコ。かわいいね。
しかし、生き物側にとっては変も変でないもない。ただ自分の生を全うしているだけである。
こうして生き物を変だ変だと言っている人間の方が変かもしれない。
この辺りには驚異の部屋(ヴンダーカンマー)を思わせる展示もある。驚異の部屋とはヨーロッパで珍しい標本や人工物を収集した部屋のことだ。以前紹介した、神戸異人館街にも驚異の部屋を再現した場所がある。
日本ではほとんど見られなくなったラッコを見た。
寝てるだけだった。寝ててもかわいい
水族館でラッコが見られなくなったのは時代の流れではある。ラッコは人間の乱獲によって大きく個体数を減らした。
「かわいい」からといって生き物を連れてこられる時代ではない。人間が野性動物を飼育する罪
私も生き物は好きだけど、広い地球のどこかで素敵な生き物が楽しく暮らしている方がよい。
今いるラッコは大切にしてほしい。
それにしても、鳥羽では津波についての看板が多い。
海に近い鳥羽では、津波が恐ろしい災害なのだろう。
かわいい動物を愛でる空間でありながら、この手の看板には切実な空気があった。
多くの水槽が小さいのが気になった。
生物学的には大丈夫なのか? 大丈夫ならいいんだけど。
海の獣たちもかなり狭い水槽に入れられてたからな……。
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