可視化
多分多くの人が気が付いていると思いますが、生命というものは実はそれだけで結構すごい。
例えこの命が尽きたとしても、そしてそのことが忘れ去られたとしても、魂に刻まれた、この生きた証がなくなることはない。
だから、
『いま生きている』
もしくは、
『生きた』
ということは、それだけで結構すごいことなのです。
ですが、そう思えない時もあります。
『すごいこと?』
今日誰かにほんの少し親切にしたからと言って、ニュースに取り上げられたり、勲章がもらえるわけではないし、言葉にすると自慢にしかならないような気がする。
『当たり前のことをしたまで』
と、教科書に載るような偉業や、たくさんの人のためになるようなことが出来たわけじゃない。
だけど、実は結構すごいんです。
それなのに、自分を責めてしまう人もいるかもしれない。
私もそうでした。
上手く出来ない時、人に頼ったり、迷惑をかけてしまった時、申し訳ない気持ちや、出来ない、ダメな自分を責めてしまう。
人には2種類あると思います。
自分を責めてしまう人と、周りを責めてしまう人。
どちらも責める行為は同じだから、
自分を責めているつもりになっていても、実は他人の事を責めているし、
他人を責めているつもりになっていても、心の中では自分の事も責めている。
一つだけわかることは、どちらもとても辛いということです。
だから、
私って、周りの人って
『みんなみんな実はすごいんだー』
って思えるようになるしかない。
じゃあ、その『私もみんなもすごいんだー』って思うにはどうしたらいいのでしょう。
それは、まずは小さな小さなかけらのような宝石を集める。
そうしてその宝石を可視化するのです。
では、宝石って何ですか。
それは、今日の行動です。
行動の一つ、身体の機能、呼吸の一回を全部感じて、歩くときの一歩。
書き出せるものがあれば書いてみましょう。
そうやって、たくさんの宝石を観るのです。
書かれたノートはあなたの宝石箱で、その中には、実はたくさんの宝石が詰まっていたことに気が付きます。
もうお分かりになりましたか。
書かれた文字は、あなたの行動と思考と心をすべてあらわした宝石、
その宝石を形にしたものなのです。
その宝石をみたときに、あなたはこう思うでしょう。
『私ってすごいんだ』
私ってすごいんだと、自分を認められるようになったら、次にこう思うはずです。
『みんなってすごいんだ』
自分も周りも責め続けている限り、誰のことも尊重することは出来ないのでしょう。
それがつらいことだとわかっていても、時には何かを責めずにはいられないことも多くあります。
その時にも、一旦は気持ちを尊重してあげて、
『今は誰のこともすごいんだと思えない』と書けばいい。
なぜなら、その気持ちもまた、宝石の一つだからです。
あなたの宝石に気が付いていますか。
いかがでしょうか。
今日もお読みいただきありがとうございます!
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