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ミッション、ビジョンに込めた想い

私たちイコールスリーは、日本の同族企業を【ビジネス、ファミリー、オーナーシップ】の観点で包括的に支援するために2024年1月に設立しました。
私たちのミッション、ビジョンをご紹介します。


ミッション: ファミリーも経営も成功させる。

ビジネスファーストか、ファミリーファーストか

事業の成長戦略を立て、ビジョンを語り、昼夜を問わず邁進する。企業家として当然の行いです。しかし、事業発展を追い求めるあまり家族が置き去りにされることも少なくありません。会社さえうまく回っていればいいと言わんばかりに、家で配偶者や子供がないがしろにされてしまったり、家族の会話が仕事のことばかりだったり。
これを「ビジネスファースト」の同族企業と言います。

一方で、オーナー家族を過度に優遇する同族企業も存在します。縁故採用や過剰な待遇は従業員のモチベーションを低下させ、企業経営に悪影響を及ぼします。
こうした同族企業は行き過ぎた「ファミリーファースト」です。
ここまで極端ではなくとも、経営方針や株式の相続を巡る家族内の意見対立は、経営に大きな混乱をもたらすことがあります。

ビジネス、ファミリー、どちらも重要

ビジネスの高い成果を追求すると同時に、オーナーファミリーとしてのつながりを深めることは可能でしょうか?
答えはYESです。
感情も合理性も、どちらも大事にする道は存在します。

ビジネスかファミリーかという二項対立ではなく、どちらも重要なのですから。
そのためには、ビジネスとファミリー両面のビジョンと戦略が必要です。

ビジネスとファミリーの統合を目指して

私たちイコールスリーは、『ビジネスとファミリーの統合』が同族企業発展のカギだと考えました。それが私たちの提唱するビッグテント・アプローチです。
ビジネスとファミリー、どちらも大切。
会社か家族か。一方だけに偏った同族企業は、いっときは豊かになっても永続はしません。代替わりのタイミングで必ずほころびが出ます。
それは事業承継が問題なのではなく、永続する仕組みの欠如、すなわちビジネステントとファミリーテントがバランスよく作られていないことが問題なのです。

何をもって「成功」というのか

何をもって「成功」とするのかは、それぞれのオーナー家によって異なります。
創業者の想いをつなぎたい。
先祖が作ってくれた有形無形の資産を大切にしたい。
地元に貢献し続ける企業でありたい。
次世代のためにもっといい会社にしたい。

100家のオーナーファミリーがいれば、100のビジョンがあります。
私たちは、そのオーナーファミリーが願う「成功」とは何なのかという『ファミリーのビジョン』から始めます。目指す場所が決まったら、そこへ向かう道すじ(戦略)を作ります。

企業戦略とは違って、オーナー家としてのファミリー戦略の成果が出るのは10年後、20年後になるでしょう。市場が求める短期目線では到達できない長い旅路を私たちは伴走します。長い旅路だからこそ、今から始めるのです。

そうした覚悟を込めて、このMISSIONを掲げました。

ビジョン: 同族経営から、日本をもっと面白く。

オーナー家がもたらす価値観

日本企業の97%は同族企業です。言い換えれば、ファミリー株主によって企業統治が保たれている会社が日本に9割以上も存在するということです。
ほとんどの同族企業は意識するしないに関わらず、オーナー家の価値観が経営に反映されています。その一族が持つ価値観や家風は、おのずと経営ににじみ出てくるのです。
オーナー家の価値観は、特色ある企業を生みます。

個性ある同族企業

例えば、サントリーの「やってみなはれ」。
堀場製作所の「おもしろおかしく」。
5世紀にわたって続く和菓子の老舗、虎屋は「おいしい和菓子を喜んで召し上がって頂く」を掲げて1980年にはパリに出店しています。
海外に目を向ければ、6代にわたってラグジュアリーブランドの先頭を走っているエルメスや、世界最大の非上場製造業であるドイツのBoschなど、オーナーファミリーの価値観が長きにわたって浸透し、繁栄している同族企業が数多く存在します。

また、資本主義の論理とは一線を画す経営ができるのも同族企業の魅力です。上場やM&Aによる売却だけがゴールではありません。100年、200年先の未来にむかって世代を超えた挑戦ができるのは、同族企業ならではの時間軸と言えるでしょう。

「同族企業っていいよね」と言われる社会を

非同族の一般企業、スタートアップ、社会起業家など多様な経営スタイルが存在する現代において、ひとつの選択肢として同族企業の可能性をもっと追求したいと私たちは考えています。
しがらみが多くて大変そうに思われる同族経営を、「同族企業っていいよね」と言われる日本にしたいのです。

同族企業の自由と可能性で日本をもっと面白くしていく。
それが、私たちイコールスリーの目指す世界です。