Kamala Harrisの歴史に残るであろう名スピーチに見るリーダーの真髄
アジア時間の今朝,アメリカ時間の7日夜,大統領選挙の勝利宣言をするVice President Elect, Kamala Harrisの演説の冒頭を聞いて,私は涙が出てきた.
このあとに続くJoe Bidenのスピーチよりも素晴らしかった.
アメリカだけでなく,世界が待っていた新しいリーダーの誕生だ.
女性として初の副大統領.しかも彼女は,母親が19歳の時にインドから移住してきた移民の生まれだ.Hillary Clintonも突き破れなかったガラスの天井を突き破った.
「野望を夢見よ.確信をもって自分を導け.自分自身の目で,人が持っていない視点から物事を見てみよ.」
小さな女の子一人一人に呼びかけているのだが,国民全員に向けて一人一人が何をすべきかを言っている.
新しい世界に歩を進めるリーダーにとって最も大事なことを見事に言い切っている.
冒頭の「民主主義とは与えられたものではなく,それを守るためには常に戦い犠牲を払わなければならない」は,日本も民主主義国家として,国民の一人一人,政治家も肝に命じ直すべきものではないだろうか.
そしてこの冒頭のパラグラフの締めくくりが「We the people...」だ.「自分を含めた人民」を主語にしている.民主主義で選ばれた政治家としては,考えれば当たり前の発想だが,日本ではこのような価値観の演説は聞いたことがない.「国民の皆様のおかげで,,,」という,つまり国民と政治家の間に線を引いている感覚だ.
ここが本物の民主主義と,民主主義という皮を被った権威主義の違いなのだろう.
いずれにせよ,リーダーシップ・レッスンとしてよく聞いてほしい演説だ.
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