一人の質問は全員に返す(No.209)
今回は最近、若手社員さんとの
やりとりで気づいたことをご紹介
したいと思います。
仕事の関係で20代の方に
ある質問をさせていただきました。
調べて丁寧に回答をくださった
のですが、答えるのは私一人だけ。
同じ立場の方々への連絡は
ありませんでした。
尋ねた人に向けて答える。
それは間違っていませんが、
目の前に起きていることを
考えてみましょう。
仮にイベント開催で
「当日は何時集合ですか?」
という質問があったら、
“あっ、関係者に集合時間を
伝えてなかった“と気づける
はずです。
尋ねてきた人だけに時刻を
知らせたのでは混乱が起きるので
全体に向けて、改めて集合時間
のアナウンスをする必要がありますね。
そして、この話はプレゼンテーション
にもつながります。
プレゼンの最後には質疑応答をやる
ことが一般的です。
そこで、誰かから出てくる
質問はその人だけに答えるのでは
不十分なのです。
A社の社員さんの質問でも、
B社にもC財団の職員にも関係する
ことがほとんどです。
誰かから質問されることは、
・ほかの人も分かっていないこと
・聞きたかったのに質問できなかったこと
と考えるべきでしょう。
プレゼンターのあなたは
“ここがわかっていなかったのか“
“皆、これが知りたかったのか”
と察知できるチャンスです。
出てきた質問は
① 復唱して、全体に質問内容を伝える
(例)
「今のA社さまからのご質問は、当日、
会場には何時から入場できるか、でした」
② 全体に向けてその回答を伝える
(例)
「A社さまだけでなく、事前に登録のある
企業の皆さまは朝9時から入場いただけます」
【一人が聞いてくることは、
皆もわかっていないこと】
だと考えましょう。
一人に答えるのではなく、
全体に伝えることを心がけることで、
そのプレゼンは誰一人取り残さない
ものになっていきます。