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”とんちき”は通用しない(No.221)

皆さん、NHKの朝の連ドラを
見ていますか?

私は都合が付く日には見る習慣が
あります。

昔の作り話と侮ることなかれ。

時代考証の入った昔の提案(プレゼン)
には学ぶことがたくさんあります。

現在は日本で初の女性弁護士になる
人が主役の「虎に翼」をやっています。

明治大学に法律専攻の女子部が
できて、ヒロインの寅子が通って
弁護士を目指します。

そして、同級生の一人に
よねさんがいます。

さまざまな理由があって大正から昭和の
当時としては珍しく、男装をしています。

テレビ画面をスマホで撮影した画像

彼女が司法試験の筆記試験に合格し、
二次の面接試験を受けた際、
「弁護士になっても、そのとんちき
な格好をするのかね」と面接官に
嫌味を言われていました。

「とんちき」とは漢字で書くと
「頓痴気」。マヌケやとんまという
意味で相手を罵倒する時の
捨て台詞に使われます。

令和の今でも女性がネクタイに
背広で出て行ったら驚かれると
思いますが、当時ならさらに
キワモノ扱いされたことでしょう。

さまざまな個性や主義主張で、
スカートをはきたい、
ズボンをはきたい、
髪を長くしたい…などいろいろな
希望はあると思います。

ただ、人生ここ一番の勝負の時、
とんちきな格好で臨むのは
絶対に損です。

面接のある1時間だけでいいので
面接受けの良いスタイルにする
ことはできませんか。

関門を通過してしまえば、金髪
でもピンク色の髪でも、何でも
やればいいのです。

ドラマの司法試験を例にとると、
長い時間法律を勉強して合格力が
身についても、わずか15分ばかり
とんちきと言われる服装をして
その苦労が水泡に帰すのは
実にもったいない。

私がAO入試や教授選のプレゼン
の指導をする時は、見た目は
徹底的にチェックします。

それまでの研究や実績が無に
なるような服装はさせません。

試験勉強や話し方の特訓をするより
外見に気を配るほうがはるかに
簡単だからです。

プレゼンと服装のことはこれまで
何度も書いてきましたが、
それほどまでに見た目は物を言う
のです。

「人は見た目が9割」ではなく
「人は見た目が10割」と言い切って
もよいです。

試験とは合格させるためにあるのでは
なく、多くの優秀な人の中から
”誰を落とそうか”という選考・選抜
なのですから。

長い人生のうちのわずか1時間くらい、
自分の主義と異なる服装をした
からといって、あなたの人生が
変わってしまうわけではありません。

関門を突破してからいくらでも
好きな服装はできますよ。

その程度の戦術は考え、実行
できる人でなければ、
やりたいことは実現していきません。

特に法律家の場合、なってしまえば
理不尽な法律や社会を変える
こともできる立場なのですから、
合格しそうもない服装は面接の
時だけ封印すべきです。

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