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「および」は偉くない(No.229)

こんにちは、日々の業務で案外
英語に触れている天野です。

話すことも書くこともないですが、
和訳された日本語を確認するために
元の英語と比較することが多いです。

最近、特に困ったのは「および」
が必ず入ってくる文章。

「セブンイレブンおよびファミリーマート」
「国語、理科、社会、および算数」
のような表現です。

「および」で3文字
「、および」で4文字
使ってしまいます。

「および」を「、」に置き換えても
意味は通じるので、そうしていましたが、
ある日は朝から晩まで、
その削除作業に追われていて
「いいかげんにしろ~っ」と
心の中で怒鳴っていました。

「および」のほかにも
「ならびに」や「かつ」も一緒
です。

※ちなみに
「及び」「且つ」と漢字は使いません

「AおよびB」は
「A、B」でいいし、
「AとB」や「AやB」でいいのです。

こうした言葉は昔ながらの論文
などで使われてきましたが、
現代の話し言葉で使われている
ことはありませんよね?

英語の「and」を「および」に
置き換えることが正式で偉いと
勘違いされている節もあります。

そういう視点で、新聞や雑誌の
記事や見出しを眺めてみてください。

「および」や「ならびに」は
登場しないはずです。

テレビニュースを文字起こし
したネット記事にも出てこないし、
ましてやYahoo!ニュースの
見出し一覧などには絶対に
使われません。

3字、4字使うならもっと重要な
情報を伝えたいからです。

書籍でも何度か書いてきましたが、
テレビに出すタイトルは16字以下、
Yahoo!の見出しは15.5字以下
と決まっていて
「および」なんぞに3字使って
いる場合ではないのです。

さて、ここで、あなたが今使っている
資料を点検してみましょう。

職場でずっと使われてきている
資料などに「および」のような
回りくどい言い方になる言葉は
出てきませんか?

お役所系の職場の資料には多い
ので注意が必要です。

通常のビジネス文書に字数制限
がないのが問題です。

前述のマスコミの文章のほか、
課題作文なども字数制限があるので
やはり「および」などを使っていては
モッタイナイです。

字数の問題もありますが、
「および」などの接続詞を使うことで
文章が難解になることが
問題なのです。

「、および」を「、」に替える
だけで3文字削減できます。

浮いた3文字で何を伝えようか
と考えるとワクワクしてきますよ。

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