【0回】トルストイ民話集を読む(181224)
クリスマスイブ。毎年きちんとクリスマスを迎えることができることに感謝。やはりこの時期、心が穏やかになる。
さて、クリスマスの物語ではないが、同じキリスト教のものとして、
トルストイ著、中村白葉訳「トルストイ民話集 人はなんで生きるか」(岩波文庫、1932)を。
実際に読み終えて感想を記したのは、2018年12月5日。
「人はなんで生きるか」「火を粗末にするとー消せなくなる」「愛のあるところに神あり」「ろうそく」「二老人」の5篇。
岩波少年文庫で「人はなんで生きるか」「愛のあるところに神あり」「二老人」を読んだので、残りの2篇の感想を。
「火を粗末にするとー消せなくなる」
忠告を無視して、けんかし続けるイワンとガブリール。彼らは隣の家同士。ひたすら続くけんかの結果は。大火事だ…。
許すことが安寧につながる。しかし許すことに耐えていけるだろうか。そもそも耐えるというのは、相手に怒りを感じるから起こることなのかもしれない。
「ろうそく」
なるほど。災いが、負けてくれるというとらえ方は、したことがなかった。
悪には悪ではない。悪には、正しい態度で待ち受けるということか。
強い思いと、勇気があれば、目的に向かって歩んでいけるだろうか。