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独学ホームスクーラーの息子、東進の全統中(模試)で決勝大会に出るの巻

ホームスクーラーの息子は、海外や国内をバックパッカー的な放浪の旅ばかりして、一度も学校に通うことなく、すくすくと育ってきました。

勉強は小学3年の年齢から1日1時間の自宅勉強でスタート、最初は私(父親)が横で見ながら参考書を中心に勉強をして、小学6年になってからは親の手を離れ、1人で完全独学です。塾無し、習い事無し、オンライン講義無し、です。

こんなペースですが小学校卒業までに中学3年分の学習が終わり、英検も2級まで取得できました。やはりホームスクールは勉強の効率が良いのでしょう。

最近、模試を初めて受けたのですが、その結果がこちら。

 小6 11月 
  四谷大塚 全国統一小学生テスト(小6部門)
  4教科偏差値 60
 小6 12月
  早稲田アカデミー 小学生未来診断テスト(小6部門)
  5教科偏差値 58
 中1 5月
  東進ハイスクール 全国統一中学生テスト(中3部門)
  3教科(国数英)偏差値 55
 中1 6月
  東進ハイスクール 全国統一高校生テスト(高3部門)
  3教科(国英世界史)偏差値 52
 中1 7月
  臨海セミナー 神奈川統一模試(中3部門)
  5教科偏差値 60

こんな感じだったので、中学3年分の勉強の基礎はできていると判断しました。しかし発展問題が解けていなかったので、中1の夏ぐらいから国語は基礎固めを、数学は中3・高校入試の難問を、英語は大学入試の難問を勉強しているところです。

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3ヶ月が経ち、あれからどのくらい成長できたのか、また模試を受けてもらいました。

 10月 東進ハイスクール 全国統一中学生テスト(中3部門)
 11月 東進ハイスクール 全国統一高校生テスト(高3部門)
 12月 神奈川県 全県模試(中1部門)

上記3つの模試を受けてもらったのですが、これが素晴らしい結果だったのです。

まずは、「東進ハイスクール 全国統一中学生テスト」の中3部門です。

 東進ハイスクール 全国統一中学生テスト

  英語 70(中3のテストを受けた中1の内) 68(全学年で)
  数学 55(中3のテストを受けた中1の内) 60(全学年で)
  国語 59(中3のテストを受けた中1の内) 62(全学年で)
  3教科 65(中3のテストを受けた中1の内) 65(全学年で)

 ※中学3年生用のテストを、中1の10月に受験

この模試で息子は「全学年部門を受験した中学1年生」の中で全国30位以内に入り、東京新宿ハイアットリージェンシーで行われる「決勝大会」に招待されることになりました。

いや、びっくりです。

まず模試を受験した校舎から答案返却の時に、「すごい成績ですよ。おそらく決勝大会に呼ばれるでしょう」と伝えられ、「決勝大会って何?」というところから東進の全国統一テスト決勝大会をネットで調べ始めます。

調べるうちにわかってきたのは、高校野球で言うところの「甲子園」、ドラゴンボールで言うところの「天下一武道会」の様な晴れの舞台に招待されたのではないか? ということがわかってきました(言い過ぎか?)。

この決勝大会に出場すると、出場者の名前と学校名が発表されるのですが、そこに記載される学校名のすごいこと。

「灘、開成、筑駒、渋幕、東大寺、西大和、桜陰、武蔵、雙葉」など、全国の名門私立中高一貫校がびっしり。これら私立のトップ20校で、全部の学年(中1~高3)の9割以上が彼らに独占されているようです。

というか、田舎の公立小→公立中→公立高→私立大、で育った私が知っていたのは「灘、開成、麻布、ラサール、早稲田、慶応」ぐらいで、他の学校の名前はほとんど知りませんでした(すみません)。ええ、ハイアットというのがホテルの名前だとも知りませんでしたよ。普段、東南アジアのオンボロバスに揺られて安宿・安飯で旅をしている私には、全く馴染みのない世界でした。

そんな猛者達の中に、公立中どころか、義務教育の学校すら行ったことのないホームスクールの息子が、そこに参戦する、だと?

猛者だらけのナメック星にいる唯一の地球人、クリリンの様な気分でしたよ。

「何かの間違いですよね?」

と、後日決勝大会進出が決定したという連絡を受けた時に、東進に聞いちゃいました。

その後、東進のホームページに名前が出て、この話は現実だとわかりました。

(残念ながら、決勝大会のテスト本番では、10位入賞ができなかった為、11~30位までの出場者は既に東進のホームページから名前を削除されたため、こうしてブログで公にすることができた次第です。)

決勝大会当日の話は、長くなるのでまたいつか。この経験は素晴らしいものになりました。

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次に、「東進ハイスクール 全国統一高校生テスト」の高3部門です。

 東進ハイスクール 全国統一高校生テスト

  英語   59(全受験者) 62(共通テスト全体換算偏差値)
  現古漢  55(全受験者) 59(共通テスト全体換算偏差値)
  世界史  56(全受験者) 60(共通テスト全体換算偏差値)  
  日本史  56(全受験者) 60(共通テスト全体換算偏差値)   
  全科目  60(全受験者) 62(共通テスト全体換算偏差値)

 ※高校3年生用のテストを、中1の11月に受験


前回よりも、良くなっていますね。

今回は試験1週間前から初めて「日本史」を1日1時間勉強して、暇なときに日本史のyoutubeを見ておいてもらいました。おかげで世界史の成績が落ちましたが、やはり歴史科目は得意そうです。勉強時間は少ないですが、普段から旅をしながら「ここのマラッカ海峡は・・・」とか「観応の擾乱で、尊氏の弟の直義は・・・」とか、そんな話ばっかしながら旅をしてる効果が、確実にあったのだと思います。

歴史はおそらく息子の得意科目になるので、普段の勉強は模試の1週間前だけにして、本格的に勉強を始めるのは高校入試1ヶ月前、大学受験半年前、になってからでも十分間に合うと思っています。

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最後に、伸学工房が主催する「神奈川県 全県模試」の中1部門です。

今回初めて中1の年齢で中1の模試を受けてもらいました。そして初めての「有料模試」であり、初めての「中学1年生用」の模試です。

今までの模試は無料だし、学年が上の模試ですから、息子にはノンプレッシャーで腕試しに受験させ、私も模試の結果は気にしてませんでしたが、今回は違います。

「今回は¥5000も模試代がかかっているし、同じ歳の同級生しか受験してないのから、入試本番のつもりで緊張感を持って挑むべし」

と、プレッシャーを初めてかけまくってみました。プレッシャーの有る無しで息子がどう変化するか、観察してみたかったのです。順位も「必ず50位以内を目指すべし」と、更にプレッシャーをかけます。結果よりもプレッシャーに強いか弱いかを計りたいのです。

いつもより緊張した面持ちで試験会場に向かうように見えた息子ですが、結果は・・・。

 神奈川県 全県模試

      得点 偏差値
  英語    97   73
  数学  100   68
  国語    84   63
  理科  100   68
  社会    85   75

  3教科  281   72
  5教科  466   73   
  順位  ○位 / 2700人 
  
  ※中学1年生用のテストを、中1の12月に受験

結果は上記の通りでした。順位はなんと一桁! 父親からのプレッシャーの中、よく頑張りました。実際あまりプレッシャーを感じてるようには見えなかったので、いつも通りのマイペース息子、という感じでしょうか。

惜しむらくは、間違えた箇所は全て「初歩問題」。

息子にリサーチすると、「月の前置詞は、in」「法隆寺を建てたのは聖徳太子」「天平文化は奈良時代」を知らなかった、国語は答えを書き直してる最中に試験が終わった、とのこと。うっかりミス以前の問題ですね。聖徳太子が建てた寺は橘寺や四天王寺、ということは知っていたので「初心に帰って」もらいましょう。

このテストは公立中学生向けのテストなので、私立の中高一貫校生はほとんど受験しないそうです。なので、神奈川県で公立高校を受験する際の立ち位置の参考程度で、決して浮かれる成績ではないと思っています。

それでも、この3回の模試の成績は上々の出来だと思います。

が! しかし!

この記事を書いている丁度本日、東進の決勝大会の成績が返却されました。10位に入れなかったのは既に知っていましたが、惨憺たる成績! 決勝大会に進出した喜びは完全に消え、私と息子はまるでお通夜のように家に帰ってきました。

上には上がいる、でもこの悔しさをバネに、息子のやる気に火がつけばいいな、と願う父を他所目に、家でクリスマスのご馳走の準備をせっせとする妻は、「まぁ本人のことだから」と、相変わらずのんきにケーキを作っていました。