見出し画像

丸坊主にして臨んだ受験生の夏休み

前回の投稿で、「勉強は質も大事だが量も大事だろ」という話をしました。

以前にも同じ投稿したかもしれませんが、この量ということに関して自分の高3時のエピソードを紹介します。

高校は大阪のそこそこ有名な進学校に通っていました。
中学受験ではなく高校受験での入学でした。

入学したての高1初期は、そこそこ優秀な成績でしたが、時間の経過とともに成績は下降し、高2の2学期には40人程度のクラスで35~38位くらいまで落ち込んでいました。高3になっても状況は変わらず1学期に受けた河合塾の模試は壊滅的な結果で、志望校は全てE判定でした。私立文系で数学を高2で捨て、英語・国語・世界史の3科しかやっていないにも関わらずです。

で、7月の三者面談で今年は諦めろと担任に言われるわけです。

でも啖呵を切って慶応に合格しますなんて言ってしまった手前、なんとか見られる成績にしないとカッコもつかない。

ということで、その足で散髪屋に行き、坊主にしました。
高3の多感な時期に坊主頭は覚悟が要ります。
坊主にして夏休みは何があっても1日10時間以上勉強すると誓うのです。

そして始まった夏休み。

初日からぶっ飛ばして12時間以上、潜りで時々使っていた予備校の自習室にこもって勉強していました。
(当時はユルユルで、時々、授業にも出ていたくらいです。)

毎日行くとバレるので、時に図書館、時に自宅、時に自習室という感じで場所を散らしていました。

勉強の仕方が分からないとよく耳にしますが、時間をかけて試行錯誤していると、自分が効果的だと思うやり方なんてものは発見できます。色々試すにもやはり時間をかけることが必要なんです。

10時間勉強はを数日続けるとだんだんしんどくなってくるのですが、我慢してさらに続けると習慣になって別段苦痛でもなくなってくるものです。

今思えば、1日10時間なんて全くもって大したことでもないし、むしろ受験生だったら普通というか少ないくらいにも思います。

とは言え、たかだか10時間でも、ナマクラな当時の自分にはすごいことをしている感覚がありました。

そして、不思議なもので、40日間続けるとちゃんと成績は上がるんですね。

40代前半だった偏差値は、9月の模試で60オーバーになっていたわけですから、闇雲に量をこなすことは効果があるんです。
量をこなしているうちに質も上がっていたのだと思います。

ですので、受験生のみなさん。

色々思うところはあるとおもいますが、ツベコベ言わずに、まずは3日間ヘロヘロになるまでやってみてください。そして、次の3日間、やりたくない気持ちと苦痛に耐えながらやってみてください。

そうしたら、たった1週間で、何かをブレークスルーできるかもしれませんよ。

頑張ってください。